東京女子プロレス9日東京・後楽園ホール大会で初めてタッグを組む赤井沙希(35)とアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が7日に練習を公開。辰巳リカ、桐生真弥組との一戦へ向けて「特訓」を行った。

 約1年半ぶりに東京女子マットに参戦する赤井は、デビュー11か月の荒井と初対面を果たし「荒井優希選手とは(プロレス大賞)新人賞を取り、京都出身、A型と共通点が多い。その中でも大きいのは芸能とプロレス、二足のわらじを履いていることだと思う。自分はキャリア9年になるけど、大事なことを教えたい」と力強く語った。

 そうした中、先輩から「(プロレスで)最も大事なものは何だと思う?」と問われた荒井は「必殺技だと思います」と即答。これに赤井は「素晴らしい」とうなずきつつも「必殺技も選手の個性が出るところだと思うけど、私が一番大事だと思うのは入場。今は休憩やお手洗いに行くタイミングがないこともある。そこで入場がしょうもなかったら、興味がなくなってしまう」と、試合前の〝所作〟が重要であることを力説した。

 こうして「入場から戦いが始まっている」と話す赤井は、花道の歩き方やリングインの動きをアドバイス。自身が〝足長アピール〟していることを伝え、そのまま実践した荒井に「そうそう! 素晴らしいわ!」と声を掛けた。

 一方で荒井は入場の際にウインクを取り入れるなどアイドルを意識していることを明かし、赤井も果敢に挑戦した。

 練習後、荒井は「私は無観客デビューだったので、入場のことをあまり考えずにデビューしてしまって。こんなに入場について教えていただいたのは初めてなので勉強になりました」と充実の表情。赤井も試合に向けて「荒井優希選手がどういう選手でどういうことがしたいのかは、いくらアピールし、口で言っても分からない。リング上に立ってみて、その場の空気で教えてあげられたら」と自信を見せた。

〝令和のAA砲〟はどんなコンビネーションを披露するのか、注目だ。