中日は21日のヤクルト戦(バンテリン)に延長10回の末、2―1で今季5度目のサヨナラ勝ちを飾った。先発・小笠原が8回3安打1失点の力投を見せれば、R・マルティネス、ロドリゲスが好リリーフ。打線は相手先発・小川の前に9回まで2安打1得点と苦しめられたが、最後は二死満塁で代打・三ツ俣が3番手・田口からサヨナラ打を放ち、決着をつけた。

 以下は立浪和義監督(52)との主な一問一答。

 ――首位・ヤクルトにサヨナラ勝ち

 立浪監督 小笠原はホームラン1本打たれたが、(8連勝中の)素晴らしいヤクルト打線を相手に踏ん張ってくれたことがこういう形につながったと思う。ただ、小川投手は確かに良かったが、全く攻略できなかった。次への課題は当然ある。2回しかないチャンスで、1点、1点と、打線も何とか最後に三ツ俣がよく決めてくれた。

 ――小笠原の内容は

 立浪監督 今日は素晴らしかったですね。9回もどうしようか迷うくらい良い投球をしてくれたが、こういう投球をしてくれていれば、また必ず勝ちがついてくると思う。慎之介には非常に申し訳なかったですけど、またこういう投球を続けてもらいたい。

 ――三ツ俣に打席に向かう前に声をかけていた

 立浪監督 田口投手は開幕から点を取られてないですし、非常に良いボール投げて安定感あるということは分かっていた。とにかく追い込まれるまでに、しっかりどっちかを絞って思い切っていけと、すぐに追い込まれてしまったけど、最後、本当に直球をよくはじき返してくれた。

 ――三ツ俣は2ストライクと追い込まれながらも打った

 立浪監督 結構、今年スタメンで出ていても勝負強いところを見せてくれている。追い込まれて、本人も良い意味で半分開き直ったのかなと。真っすぐが、ちょっと甘くきたのかな。本当に素晴らしい当たりだったし、大事なところでタイムリーが出れば、またチームも連鎖反応でつながっていけるように。はじめ(スタメン)に出てる人が早い回にいいところで打てるように、なんだかんだと頑張ってくれないと。苦しい展開で、完封負けしたら何てコメントしようかなと思ったけど、何とか追いついて、こういうチームの粘りは大事にしていきたい。

 ――京田が一軍復帰後、三ツ俣の出番が少ないのは

 立浪監督 彼は顕著に3試合出たらバットスピードが遅くなるのは、こっちもちゃんと把握している。もちろん、いない間、頑張ってはいてくれたが、彼の良いところを引き出せるように、また左の時スタメンがあるかもしれない。大事なところでも今、ご覧の通り代打陣見ても、まだこれと決まった選手はいないですから。こういったところでまた右の大事なところで三ツ俣、溝脇も今日いいところでつないでくれているし、そういった形も作っていきたい。