今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズが15日に都内で開かれ、パ・リーグはオリックスの山本由伸投手(23)がMVPに選ばれた。

 山本は「本当にうれしく思う。今季はとてもファンの応援の力を感じた。来季もいい結果でファンに恩返ししたい」と受賞の喜びを口にし「夏に五輪があったり、期間は長かったけど充実したシーズンだった。あっという間だった」と振り返った。

 5年目の今季は最多勝(18勝)、最優秀防御率(1・39)、勝率第1位(7割8分3厘)、最多奪三振(206)の投手4冠を独占。5月28日のヤクルト戦から15連勝と〝無双〟と評される活躍でチームを優勝に導いた。オフには先発投手の勲章となる沢村賞、ゴールデングラブ、ベストナイン、若月とともに最優秀バッテリー賞と〝9冠〟を総ナメにするなど、シーズン同様の無双ぶりを発揮している。

 日本球界を制圧した感もある山本だが、オフは年俸がどこまでハネ上がるかに注目が集まる。今季年俸が1億5000万円だっただけに倍の3億円以上は確実で、それどころか「3億とか3億5000じゃ世間的にも物足りない。オフの契約更改で一番注目されているのは由伸。思い切って4億、5億くらい出せればウチの企業イメージもよくなる。メジャーなら10億の価値はあると思うし、田中(楽天、9億円)や菅野(巨人、8億円)レベルは無理でも実質2年続けて結果を出した。世間を納得させる金額を出してあげないといけない」(球団関係者)とも見られている。

 コロナ禍の今季、大阪の緊急事態宣言は長く、オリックスは大打撃を受けた。例年にない大幅な減収となる中での悲願達成となったが、湊球団社長は「出すものは出す、とみなさんに言った通り。ここで出さないといつ出すんだ、というタイミングということは分かっていますし、それは本社とも話していること」と総じて〝大出血〟を約束している。その象徴的存在が山本となり、フロント関係者は「グループ全体としてみればオリックスの赤字なんて大したことはない。5億円をグループで捻出することくらいは簡単。ただ一度上げてしまうと下げにくくなるし、周りとのバランスもある。そこをトップがどう考えるか」と見ている。

 球界全体が注目している山本の上がり幅。果たして〝無双更改〟といくか。

(金額は推定)