新生・新庄ファイターズを支える〝頼もしい実務派〟稲葉篤紀GMの存在感

2021年11月19日 06時15分

宮田輝星(右)に声をかける稲葉GM(東スポWeb)
宮田輝星(右)に声をかける稲葉GM(東スポWeb)

 日本ハムは18日に新体制を発表した。ド派手な就任会見を開いた「ビッグボス」新庄剛志監督(49)が「今回はお友だち内閣にはしない」と発信していた通り、ビッグボスの息のかかった岩本勉氏や森本稀哲氏などの入閣はなし。フロント主導である本来の日本ハム流を崩さず、内部での配置転換が中心となる堅実な人選となった。

 今の日本ハムは他のライバル球団に比べて戦力層の薄さは否めない。2017年限りで大谷翔平という圧倒的な才能が抜け、一昨年にはエース・有原も大谷の後を追うようにメジャー移籍。後に残されたのは球団の理念であるハズの「スカウティングと育成」が停滞した厳しい現実だった。

 ライバル球団は次々にドラフトで獲得した若手が台頭、世代交代を進めている状況の中、育成の低迷を打破する〝使者〟として指名されたのが今回の新庄ビッグボス招へいだった。

 求められる新庄監督の役割は、選手の自主性を重んじながら、まだ自分で自分を律するレベルにない若手選手を〝新庄マジック〟にかけて前向きにさせること、自信のない選手のメンタルを上げるモチベーターであり、日本ハムを大々的に宣伝し全国的にはまだ無名の選手にスポットライトを当てる宣伝部長、そして自らが「監督兼外野守備コーチ」と自任するスペシャルコーチだ。

 その華やかな言動とスター性ゆえに、周囲を固める首脳陣は時間と手間を惜しまず選手と向き合える堅実な実務派が顔を揃えた。

 沖縄・国頭キャンプを打ち上げた若手が鎌ケ谷秋季練習に合流した18日も、現場を留守にしがちな新庄監督に代わって稲葉篤紀GM(49)が練習全体を見通し、午後には選手に約1時間半の座学講義を行った。

「ファイターズが2004年から北海道に移転して18年。成績も含めて球団の歴史、全力プレーの意義とか礼儀、感謝をすることの大切さ。応援していただいていることが当たり前じゃないこと。あの子たちに何といえば刺さってくれるのかを考えて話した」(稲葉GM)という頼もしい実務派がいてこその新生・新庄ファイターズなのだ。

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