日本ハムの新庄剛志監督(54)がアリエル・マルティネス捕手(29)の起用法に頭を悩ませている。
一発長打が持ち味の来日9年目助っ人はシーズン序盤から打撃が低迷。29日の西武戦(ベルーナ)も「7番・左翼」で先発出場しながら3打数無安打に終わった。これで今季は7試合の出場で14打数1安打。打率は1割にも満たない状況に陥るだけに新庄監督が「早くグワチョ(マルティネスの愛称)の状態が上がってくれれば」と気をもむのも無理はない。
ただ、そんな指揮官をさらに悩ませているのが「守備位置」の問題だ。マルティネスは主に捕手、一塁が本職だがチームはすでに捕手は郡司、清水、一塁は田宮、清宮幸らでほぼ固定。故障でもしない限りマルティネスが先発出場する余地はない。
そこで新庄監督は4月下旬から左翼での起用を始めたが、その左翼も浅間、矢沢、西川、野村らがしのぎを削っている。しかも不慣れなマルティネスの左翼守備は失策を誘発する可能性があり、チームの勝敗にも左右しかねない。こうした問題を抱えているためマルティネスの起用法は日に日に厳しさを増している。
本人はこの現状について「一軍にいてチームの勝利に貢献するのが自分の仕事だと思っている」と淡々。その上で左翼守備については「ファイターズに来る前(中日時代)は結構やっていたので。そんなに難しいポジションではないと思っている。あとはやるだけかなと思う」と左翼での先発にも意欲をのぞかせているが…。
チームはこの日、二塁手・カストロが1点リードされた5回に記録した軽率な捕球ミス(失策)などが致命傷となり0―3の完封負け。失策数が28試合で計26失策に膨れ上がったばかりか、この日同率5位で並んでいたロッテが勝利したためついにリーグ単独最下位に沈んだ。新庄監督は試合後、カストロの守備について「あのエラーは(先発の)達君がかわいそうでしたね。ちょっとうまい中学生でも捕れてた。あれはいかん」と糾弾。その上で「今(チームは)打ててないから。ああいうミスは勝ち負けに左右される。集中はしてるんでしょうけどちょっと…教えようがないね」とあきれた様子で助っ人のミスを嘆いた。
この状況では守備に不安の残るマルティネスの起用がさらに遠のく可能性もあるが新庄監督は今後どう起用を模索していくのか。守乱続きのチームで指揮官の苦難は続く。












