日本ハムの〝守乱ぶり〟がにわかに注目を集め始めている。
今季10年ぶりのリーグ優勝と日本一を狙うチームは昨年の秋季キャンプから守備練習を徹底。今春キャンプでも打撃練習以上に時間を費やしチーム全体で守備力強化に努めていた。
ところが、その努力もむなしくチームは今シーズン開幕直後から失策を連発。直近では16日のロッテ戦(ZOZOマリン)で1試合計5失策を記録するなど現在両リーグワーストの計17失策と精彩を欠いている。
この惨状には新庄剛志監督(54)も、「谷内(内野守備走塁)コーチもね。毎日内野手を集めて色んな工夫をして話し合って練習させているんですけど…」と頭を抱えるばかり。そんな苦悩もあってか17日の西武戦(エスコン)ではここまで6失策の清宮幸、同5失策の郡司がそろってスタメンを外れベンチスタート。代わりに守備に定評のある奈良間を三塁、野村を一塁、ルーキー・大塚を二塁に配置する異例の守備布陣で臨んだほどだった。
ただ、日本ハムの今季の守乱ぶり。本当に深刻な状況なのか。西武戦前に谷内コーチにこの点を聞くと「エラーする、しないにあまりフォーカスし過ぎるのは良くない」とこう続ける。
「エラーするのが悪いのではなくエラーで勝ちゲームを拾えない、ってことが一番良くないので。そこはブレないようにしたい。ただ(現役時代守備に定評があった)僕もたくさんエラーはしましたし。やっぱり(失策数急増は)気持ちの問題じゃないですか。去年もよく考えてみたら同じくらい(の失策数を)やっていましたし。みんなが見るハードルが上がっている中でのもったいないミスだというのは分かっているので。そこを前向きに見て取り組んでいきたいです」
日本ハムは昨季同時期(開幕18試合まで)に14失策。今季の数字に匹敵するエラー数を記録していた。ただあまり注目されなかったのは日本ハムの守備陣に周囲が過大な期待をしていなかったこともある。
今季はリーグ優勝候補と目され周囲の守備に対する評価も昨年以上に厳しい。他方、個々の守備力向上は一朝一夕にはいかない。この状況を考えれば今は我慢の時期なのかもしれない。
指揮官はこの日のスタメンについて「休み、休み、休憩。もうメンタル的にも体力的にも休ませて。まあ、代打で行ってもらおうと思って。二人ともしっかり(ボールを)選んでくれてチャンス(共に四球)を作ってくれたんで」と意図を明かした。チームはこの日こそ無失策も試合には敗れ今季2度目の3連敗。借金「2」と低迷を強いられているが…。守備安定をきっかけに上昇気流を掴めるか。












