パ4位の日本ハムは16日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に3―5で連敗し借金生活へ逆戻り。その一方で余韻を残したのは、新庄剛志監督(54)が清宮幸太郎内野手(26)を今季初めて1番で起用した大胆な一手だ。この日1安打をマークし、先制点につなげた清宮幸のリードオフマンについて指揮官は「(相手と)一番相性がいいんでね。相性がいいバッターを(上位に)並べて」と説明しつつも「でも3点しか取れなかったからね。3点がちょっと物足りなくなっているから」と続け、表情を引き締めた。

 新庄監督は昨オフから1番打者の出塁率を課題に挙げていた。1月には「パ・リーグで(日本ハムの)1番打者の打率が一番低いですから」と嘆き、「(理想は)四球を選べる打者。あと、初回に三振しない打者ですね。頭の中では清宮君も面白いかなと。結構四球を選べるし」と構想を明かしていた。

 もっとも、開幕後は水谷瞬外野手(24)を中心に、6戦目以降は日替わりで1番を試す形が続き、清宮幸の先頭起用は見送られてきた。それでも、15日時点で清宮幸の出塁率は3割7分5厘。奈良間大己内野手(25)、万波中正外野手(26)に次ぐ数字で、塁に出れば長打力のある後続が生きる。守備ではリーグワーストの6失策と課題を残す一方、打撃面では状態を落としておらず出塁能力はむしろ際立っている。中軸で使ってきた打者をあえてリードオフマンに回したのは、打線全体にもう一度勢いを呼び込みたいという指揮官なりのメッセージとも映る。

 加えて、新庄監督は直近2試合で水野達稀内野手(25)、奈良間を1番に据えて流れを動かしてきた。この日は相性も踏まえ、「(相手と)一番相性がいいんでね。相性がいいバッターを(上位に)並べて」と打線再編の意図を説明した。

 もちろん、この起用が即固定につながるかは微妙だ。ただ、チームの空気を変えるには主軸の爆発が何よりの特効薬でもある。清宮幸の1番が定着への布石になるのか。それとも再び日替わりに戻るのか。新庄監督の模索は、なおも続く。