左ヒザの炎症で登板を2度回避したドジャース・大谷翔平投手(32)のサイ・ヤング賞獲得の可能性はほぼ消滅した。MLB公式サイトが21日(日本時間22日)に公表した今季4度目のサイ・ヤング賞模擬投票で大谷の得票はなかった。

 一方、4年連続5度目の受賞が期待されるMVPはどうか。米メディア「ラウンドテーブル・スポーツ」は21日に「ドジャースの大谷がナ・リーグMVPの最有力の座を維持」と伝えた。

 左ヒザの炎症の影響で11日(同12日)の本拠地ダイヤモンドバックス戦と22日(同23日)の敵地フィリーズ戦を2度回避した。今週末にブルペン投球を再開する予定だが、左ヒザの回復を優先するため次回登板は未定。同サイトは「サイ・ヤング賞争いから脱落する可能性は高いがMVP争いは全く別だ」と指摘。

 大谷は投手で、14試合に先発して8勝2敗、防御率1・79、WHIP(1イニング当たりに許す走者数)0・95をマーク。打者として92試合に出場して打率2割8分7厘、22本塁打、60打点、OPS0・930を記録している。

「投手・大谷が一時的に戦線離脱したことでナ・リーグのMVP争いで順位を上げるチャンスを得るかもしれない」とし、対抗にカブスのPCAことピート・クローアームストロングを指名した。打率2割8分1厘、21本塁打、53打点、25盗塁、中堅手としてプラチナグラブ級の守備を見せている。ダークホースはMLBトップタイの33本塁打を放っているフィリーズのシュワバー、28本塁打、66打点のナショナルズのウッドを挙げた。

 それでも「大谷のMVP争いにおける首位の座は変わっていない。せいぜい、このケガによって他の選手がジャッジの2022年シーズンに匹敵するような活躍をするためのわずかなチャンスが生まれただけだ」と断言。22年のジャッジは62本塁打を放ち、61年ぶりにア・リーグ記録を更新しており、ハードルはかなり高い。

 PCAがMVPを獲得する条件は「大谷がローテーションを外れている間、自身の驚異的なペースを維持する必要があるだろう」。ただ、昨年も6月時点ではMVP候補とされながらも後半戦は大失速しており、不透明だろう。

「大谷は数字以上に現代野球における限界の可能性を塗り替え続けている」。この言葉が全てだ。