阪神・藤浪晋太郎投手(26)が8日までにプロ9年目にして初の開幕投手に指名された。今月26日のヤクルト戦(神宮)で大役を務める。

 矢野監督は開幕投手として藤浪を指名した理由について「あいつも苦しんだ中からここまできた。キャンプでの姿やボールを見て総合的に考えた結果」と語った。すでに本人にも伝えたという。神宮は昨年8月21日に692日ぶりの復活勝利を挙げたゲンのいい球場でもある。 

 阪神の開幕投手としては当初、昨季チーム最多タイの11勝を挙げた西勇輝投手(30)が有力視されていたが、体調不良などによる調整遅れの懸念が指摘されていた。矢野監督は今後の西勇の起用法については説明を控えたが「(チームの)エースは勇輝。シーズンが終わった時には(藤浪には)勇輝に追いつけ追い越せというようなピッチャーになってもらいたい」とし、完全復活を期す藤浪の奮起に期待を寄せた。