阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(21=近大)が24日、奈良県内の生駒総合グラウンドで、近大野球部の練習納めに参加。キャッチボール、ティー打撃などで約2時間汗を流し、新天地となるプロの舞台への思いを新たにした。

 4年間親しんだ鍛錬のグラウンドとの別れをかみしめた。「思い出のある場所ですので感慨深いです。野球もそうですしメンタル面でも成長できたと思います」と語った佐藤輝は年明けの1月上旬に阪神の若手寮・虎風荘へと入寮。「年末年始は家族と一緒に過ごしながら体を動かそうと思います」とした。

 自身をここまで育て上げてくれた同大学野球部・田中秀昌監督への感謝も忘れなかった。「(高校時代無名だった)僕を見つけていただいて、1年生のころから試合で使ってくれた。野球人として、人としてこれからも成長できるようにしたい。甲子園のお客さんの前でプレーするのが楽しみです」。支えてくれた恩師、チームメートたちの思いも背負い、新たなフィールドを全力で駆け抜ける。