阪神〝ザル守備〟返上のカギは「投球テンポ」にあり!

2020年11月20日 11時00分

投球テンポがいい西勇輝は好守を引き出した

〝ザル守備〟返上のカギは意外なところにあった。阪神は今季85失策で3年連続12球団ワーストとなった反省を踏まえ、野手陣の守備力向上をテーマに秋季練習に励んでいる。そんな虎を敵として分析し続けたセのライバル球団関係者から「確かに無駄なエラーで投手の足を引っ張った試合もあったけど、逆に投手のテンポが野手の好守を引き出した試合もあった」との声が上がった。

 阪神は失策数ばかり指摘されがちだが、一方でリーグ1位の110併殺を誇り、連係プレーで奪ったアウトが多い。前出関係者によれば、この数字は11勝でチーム勝ち頭の西勇輝(30)や秋山拓巳(29)の投球テンポが少なからず影響しているという。

「要は打たせて取る、制球力で勝負する投手がテンポよく投げ、ゴロを打たせる投球が続けば、野手の足は自然と動く。逆に毎回、フルカウントまでいく投手や突然、制球を乱す投手は昔から野手に『守りにくい』と言われてきた」(前出)。西勇や秋山のように制球力で勝負できる投手が新たに台頭すれば、内野陣のレベルは自然と上がるという算段だ。

 西勇と同様に年間を通じてローテーションを守った青柳晃洋(26)は120回2/3で申告敬遠も含めて49四死球、来季は再び先発に回る藤浪晋太郎(26)も76回1/3で42四死球と大荒れだった。そんな投手たちの制球面が改善されれば野手陣の守りのリズムも良くなり、最終的には三振以外の手段でアウトを奪える精度も高まるというわけだ。

 西勇は147回2/3を投げて32四死球で、秋山は112回で12四球。死球はゼロだった。2人に続く〝精密機械〟誕生も、失策削減のキーパーソンとなりそうだ。