阪神・西勇輝投手(29)が5日のヤクルト戦に今季最後の先発登板。この日の投球結果次第で、セ・防御率トップを走る中日・大野雄を逆転できる可能性もあったが、2回途中を6安打7失点の内容で降板した。

 全てにおいて「らしくない」投球だった。立ち上がりから制球に苦しみ3四死球。自身のフィールディングミスも失点に直結。〝恋女房〟梅野との息も全く合わず、5つの盗塁を献上した。

 1回2/3での降板は今季最短。7失点も今季ワースト。ボール先行のカウントに終始苦しめられ、投じた球数は66。持ち前のテンポの良さも、高い制球力とフィールディング能力に裏打ちされた抜群の安定感も、この日は皆無だった。

 あまりの大乱調に、矢野監督も早期降板を決断。背番号16のタテジマ2年目シーズン最終戦は、あまりにも意外な結果で幕を閉じた。