鷹ファン歓喜の「周東劇場」半沢直樹ばりに〝倍返し〟の快走

2020年10月27日 22時41分

歓喜のジャンプで喜ぶ周東と栗原

【ソフトバンクV奪回】後半戦のMVPだろう。打って走ってソフトバンクのV奪回をけん引したのが周東佑京内野手(24)だ。9月以降は打率3割超え。スタメンでの連続出場が始まった9月18日の楽天戦(ペイペイ)からは、シーズン換算100盗塁超えペースで走りまくった。

 そんな鬼脚スピードスターは今季〝鷹の半沢直樹〟と化して「倍返し」を連発した。守備で失点につながるミスが目立ったが、そこで沈んでしまうのではなくドラマ「半沢直樹」ばりに必ずバットや足でやり返す。さらにドラマの放送日だった日曜日に異常な強さを発揮。打率4割5分8厘で出塁率と長打率の合計で表されるOPSはNPB最強打者クラスの1・125をマークした。

 ちなみに周東自身もドラマの大ファン。欠かさず視聴して〝半沢ワールド〟を楽しんでいた。「そこは意識したりはしてないですけど」と笑うが、逆境に負けない若手の頼もしい姿だった。ドラマが最終回だった9月27日以降の日曜日の成績は、5試合で打率6割6分7厘、1本塁打、7打点、7盗塁。〝半沢ロス〟に陥る鷹ファンに日曜の「周東劇場」を届けた。

 当初は痛恨のエラーに涙を流すほど落ち込み心配された。それが〝やらかしてもやり返す男〟に変貌。何があったのか。「今も本当に切り替えられない。あまり変わってないんですよ」と本人は口にするが、それでも試合中に悩むことはなくなったという。「考えるのは試合が終わってからで、試合の中では深く考えないようになった。起きたことは返ってこないし、次できることを探さないといけないので」

 気持ちの持ちようが変わったきっかけは、同じ二塁をメインに守る先輩・川島からかけてもらった言葉だ。「できなかったらできなかったで練習すればいい。明日は来るんだから。一つのミスを引きずるんじゃない」。このアドバイスが周東の心を軽くさせたという。

 盗塁王の初タイトルも目前に迫った。不動のトップバッターの座をつかんだ周東が日本一まで突っ走る。