巨人が19日のDeNA戦(横浜)に1―7で敗れ、今季4度目の3連敗を喫した。

 0―3で迎えた6回には、この日3番に入った主将・坂本がタイムリーを放ち、チームとしては27イニングぶりの打点を挙げたが、ここ3試合で得点はこの1点のみ。試合後、報道陣から「勝ちに勝ったこれまでの〝反動〟もある?」の問われた、原辰徳監督(62)は苦笑いしながら両手を広げ、こう語った。

「反動? 知らない。3連敗したから反動ということ? それは好きに書けばいいんじゃない? 俺らはそんなことは…雨の日も風の日もね、同じだから。ヤリが降ろうが、雨が降ろうが」

 その後、翌日先発予定だったメルセデスが、左ひじ違和感で急きょ回避したことに触れたが、話は思わぬ展開に…。

「ちょっと明日はCC(メルセデス)が先発、投げれないということで。本来なら(代わりに)『岩隈』と言いたいところだけど…なかなかホトトギスは鳴かないよ。鳴くまで待っているんだけど」。踏んだり蹴ったりの矛先が、いまだリハビリ調整中の日米170勝右腕・岩隈久志投手へと向けられたのだ。

 確かに、昨年の入団以降、実戦登板が二軍戦の2試合のみと、指揮官の期待を裏切ってはいるが、この場面でのまさかの〝ご指名〟に、報道陣も完全に虚をつかれた。

 好調だった打線の急ブレーキについては「それは(長いシーズン)ありますよ。今年も1回、なかなか点が入らない時期があったしね。それを超えて好転していくしね。そういう時にどうするかというところでしょうね」と締めくくった原監督。

 しかし帰り際、なんとなく立ち止まると、再び「鳴かないよホトトギスは…」と再指名。前日にブルペンに入った、との報を受けると「ちょっと鳴いたのかな」とニヤリで引き上げた。

 ちなみにメルセデスの代わりに先発が決まったのは畠。とんだ〝指名〟となった岩隈だが、ここから挽回できるか――。