原巨人のV2に新たな課題 克服し難い「格差」

2020年06月03日 13時20分

エアグータッチを交わす原監督(左)

 V2への懸案をどう克服するか――。19日の開幕を前に2日から対外試合が再開され、セ・リーグ連覇を目指す原辰徳監督(61)率いる巨人では新たな課題が浮き彫りとなった。中心選手と控えメンバーとのいかんともしがたい「格差」で、周囲からは早くも“名前負け”を危惧する声も上がっている。

 巨人は主力勢のコンディション不安から、2日の西武との練習試合(東京ドーム)にベストオーダーで臨めなかった。主砲の岡本は数日前の練習中に左足をベースにぶつけて打撲。不動の3番打者・丸も右足親指を痛めていた影響から大事を取って出場を見送られた。

 ともに軽症で開幕に影響はないとみられるが、今季は120試合の過密日程。いくら頑健な体を誇るレギュラー陣でも、疲労蓄積による故障リスクは必然的に高まる。開幕後も同様の事態が十分に想定されるだけに、有事の際に控えメンバーがどれだけ穴を埋められるかが鍵となりそうだ。2日は岡本が守る三塁には高卒3年目の湯浅、丸の定位置である中堅には陽岱鋼が先発出場。開幕一軍に向けて崖っ縁からはい上がる立場で、それぞれ打点を挙げてアピールしたが、他球団関係者から漏れ聞こえてきたのは“名前負け感”だった。

「やっぱり巨人打線の一番怖いところは坂本、丸、岡本の並び。初回から先発投手は気を抜けないし、調子の良しあしに関係なく、その名前がスタメンにあるだけでも相当なプレッシャー。それに比べれば、一人でも欠けた時との落差は結構あると思う」

 岡本を除く三塁手には湯浅や田中俊らが候補に挙がり、丸以外の中堅では陽岱鋼を筆頭に松原らがバックアップ要員となりそうだ。ただ、シーズンをフルに活躍した選手はおらず、陽岱鋼も巨人にFA移籍後の3年間は不振続きで確固たる信頼を得られていない。原監督も「岱鋼、頑張らないと! ジャイアンツに来て、今のところ不本意だと思うよ。何とか存在感を見せてほしいね、中心選手として」とゲキを飛ばしたばかりだ。

 過密スケジュールによる故障リスクについて指揮官は「やはりワンチーム。支配下選手で、この2020年を乗り越えていく。そういうふうな考えはとても大事なこと」と語っていた。レギュラー勢との“格”の違いをいかに埋めていくのか。ベンチ入りメンバーの拡大なども検討されているが、やはりチーム全体の底上げが欠かせない。