大リーグ選手会は21日(日本時間22日)に選手間投票で選出される今季の「プレーヤーズ・チョイス・アワーズ」の最終3候補を発表した。エンゼルスの大谷翔平投手(27)はMVPに相当する「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とア・リーグ優秀選手「アウトスタンディング・プレーヤー・アワード」の2部門でファイナリストに選ばれた。結果は28日(同29日)の米スポーツ専門局ESPNの人気番組「スポーツセンター」で発表される。

 MVPの候補はブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)とフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)で、ア・リーグ優秀選手はゲレロとロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)と、本塁打王争いの再現だ。

 1992年に設立され同賞は選手間投票で選出される。過去にMVPを受賞した日本人選手はいない。マリナーズのイチロー外野手は2001年にア・リーグ優秀新人、04年にア・リーグ優秀選手に選出されている。昨季はナ・リーグの優秀投手でカブス(現パドレス)のダルビッシュ有投手(35)がファイナリストに残ったものの、レッズ(現ドジャース)のトレバー・バウアー投手(30)にさらわれた。

 シーズン中、投打の二刀流でメジャーを席けんした大谷に対してメジャーリーガーはそろって称賛した。それがマスコミ向けの発言だったのか28日に分かる。全米野球記者協会に所属する記者の投票で選ばれるア・リーグMVPとは違う重みを持つ「プレーヤーズ・オブ・ザ・イヤー」。大谷は日本人選手で初の栄冠を手にできるか大注目だ。