侍ジャパン・井端弘和監督(50)が26日に東京都内のホテルで会見に臨み、今春3月に開催される第6回WBCの出場メンバーを追加発表。大谷翔平投手(31=ドジャース)も含め、MLB勢の参加は史上最多の8選手となった。とはいえ気がかりなのは、合計4選手しか名前が挙がらなかった外野登録メンバーの手薄さだ。球界内からは「大谷がWBC本大会で外野手として、サプライズ出場する可能性もあるのでは」と指摘する声も上がり始めている――。
今オフにメジャー移籍を決めたばかりの岡本和真内野手(29=ブルージェイズ)や村上宗隆内野手(25=ホワイトソックス)らも順当に名を連ね、ロースター発表にこぎつけた。井端監督は「(2023年の)前回大会から日本のレベルがどれだけ上がったかを試せるチャンス。そこでまた勝ちたいという気持ちですね」と日本野球の総力を結集させたメンバー表に笑顔。大会連覇へ向け、強い自信をにじませた。
チームの輪郭が明らかになったことで次なる注目は打順、守備位置を始めとしたオーダー構成へと移行。この日の会見でも「大谷の打順は?」「大谷の投手起用の可能性は?」などの質問が数多く飛んだが、指揮官は「打順に関しては上位で。投手起用に関してはスプリングトレーニングなどを経て、まずは投げるところを見てから」と具体的な明言を避けた。
30人枠中、29人の出場メンバーがこの日までに発表された。だが注目すべきは近藤、周東(ともにソフトバンク)、森下(阪神)、鈴木(カブス)と外野を本職とする選手が4人しか選ばれていないことだ。
佐藤輝(阪神)、岡本、牧原(ソフトバンク)などの内外野をこなせるマルチプレーヤーもいるとはいえ「それでも周東は勝負どころの代走の切り札として使いたい選手だし、勝負強さが魅力の森下も代打要員としてベンチに温存しておきたい。そう考えるとやはり、外野のメンバーが不足しているようにも見える」と球界関係者は指摘し、こう続ける。
「仮に今大会で大谷を『投手としては起用しない』とある程度腹をくくっているのなら、彼を外野手として使う選択肢も井端監督の中にはあるのではないか。日本ハム時代やエンゼルス時代にも経験はあるわけだしね」
最速165キロの剛速球を投じる鉄砲肩に加え、24年シーズンには59盗塁を記録した俊足。外野手としての素質も十二分に備えたフィジカルモンスター・大谷は、日本ハム時代やエンゼルス時代に右翼、左翼などの守備位置でもプレーしている。当時指揮官を務めた経歴を持つ、エンゼルス元監督のジョー・マドン氏(71)が「大谷の外野守備はゴールドグラブ級だ」と賛辞を惜しまなかったほどだ。
ドジャース移籍以降は右ヒジを手術したことを考慮されDH専任として起用されていたものの経過も順調とみられており、昨年のポストシーズンでは米現地メディアから「外野手として起用される可能性もある」との報道も出ていた。前出の関係者も「仮に大谷を右翼などで起用できれば、侍ジャパンの戦術の幅も大きく広がるはず」と太鼓判を押している。
23年大会の決勝・米国戦では、まさかのクローザー起用に応え世界の頂点をもぎとった大谷。3月のWBCでは、一体どんなサプライズで世界を驚嘆させるのだろうか。












