99マイル連発のダルビッシュ 復肩の秘密は「プライオボール」

2019年04月19日 12時00分

マーリンズ戦で今季初勝利を挙げたダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

【フロリダ州マイアミ発】カブスのダルビッシュ有投手(32)は18日(日本時間19日)、本拠地シカゴでオフを過ごした。そのダルビッシュは今季初勝利を挙げた15日(同16日)の敵地マーリンズ戦で6回二死後、ブリンソンに最速99マイル(約159キロ)を2球続けて投げ、マドン監督、ナインらを驚かせた。

 最近のダルビッシュはキャッチボールで最初から強い球を投げている。ダルビッシュは投げる直前のルーティンについて「えっと、変えました」と明かし、こう続けた。「もともとはボディーブレードみたいなのでウオーミングアップするだけだったんですけど、それプラス、プライオボールで最初に5球ずつ、体勢を変えて5球ずつくらい投げる。それを3種目ぐらいやってからキャッチボールをすると、最初から強いボールがボンボン行く感じがする」

 プライオボールは表面はゴム状で公式球(141・7~148・8グラム)よりかなり重く、ダルビッシュは1キロと450グラムの2種類を使用。それを壁に向かって投げることで、フォームを矯正すると同時に、球速をアップする効果がある。シアトル近郊にある野球のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」が確立した強化練習法で、昨季まで4年連続で2桁勝利をマークしているインディアンスの右腕バウアーが取り入れたことで話題になった。

 ダルビッシュはこう説明する。「僕の考えとしては、100メートル走の選手が、100メートルをたとえば60%とか70%とかでずっと練習していても、絶対にトップのスピードは出ないわけで、それは投げるのも一緒。(投手は)球速だけじゃないけど、球速を出すには躍動感も必要やから、その理論で最近やり始めた。そうしたら肩、ヒジも元気。あとはケガしないようにやりたい」

 ちなみにダルビッシュは「もともとエージェント(代理人)が一緒」という縁で、バウアーとは旧知の仲。今季初勝利から一夜明けた16日(同17日)に連絡を取ったそうで、「『99マイル、見たよ。すごかったね』って。もっとこういう投げ方にしたらいいんじゃないかっていう(ビデオの)プレゼンテーションも作って送ってくれた」と明かした。

 自身の現在の状態について「なんか強い気がする。なんか分からないけれど、急に球が…」と効果を強調する。次回登板は20日(同21日)の本拠地ダイヤモンドバックス戦。地元ファンの前で100マイル(約161キロ)を記録するかもしれない。