竜の主砲が、悲願の〝キング〟へ照準を定めた。中日・細川成也外野手(28)が8日、ナゴヤ球場で契約更改に臨み、6000万円増の1億9000万円(金額は推定)でサインした。今季は全試合に出場し、打率2割2分6厘、25本塁打、71打点。「全てにおいて今まで以上の成績を残したい。全体的にレベルアップしたい」とさらなる飛躍を誓った。

「来年はタイトルを取りたいですね、何かしら」という細川が特にこだわるのが本塁打王の座だ。「ホームラン王はやっぱり、取りたいなという気持ちはある。ホームラン王を取りながら、打点もしっかり稼がないといけない。打点と打率。ここをいい形で数字を残せるようにというふうには思っています」と意欲を示した。

年俸1億9000万円でサインした中日・細川成也
年俸1億9000万円でサインした中日・細川成也

 中日の日本人選手で本塁打王に輝いたのは、ナゴヤ球場のラストイヤーとなった1996年の山崎武司打撃コーチが最後。それだけにOBからも「バンテリンドームで細川に本塁打王になってほしい」と期待の声が上がる。元二軍監督で球団代表も務めた井手峻氏も「力があるし、期待している。チャンスはあると思う」とキング獲得を熱望している。

 今季のセ・リーグ本塁打ランキングは阪神・佐藤輝明(39本)がトップで、阪神・森下翔太(35本)、DeNA・牧秀悟(30本)、巨人・ダルベックと細川(25本)が続く。佐藤のメジャー移籍が濃厚となっているだけに、井手氏は「これからは森下、牧と細川の3人が中心となって(セ・リーグのホームラン王を)争っていくと思う。中でも森下は最大のライバル。体も心も強いからね」と分析している。

 細川がライバル球団の主砲を上回るアーチを量産すれば、チームが勢いづくのは間違いない。「山崎打撃コーチと二人三脚で(ホームラン王を)取ってほしいね」(井手氏)。4年連続20本塁打以上を記録する竜のポイントゲッターがパワーアップすれば、16年ぶりのリーグ優勝も見えてきそうだ。