DeNAは28日の「SMBC日本シリーズ2026」第4戦ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に2―4で敗れ、相川政権1年目となるシーズンが終戦。今年5月に衝撃的なトレードで小久保鷹へ移籍した山本祐に3打点を許して迎えた結末は、あまりにも皮肉が効きすぎていた。
「今年優勝するための補強」と語った上で、山本祐の放出に踏み切った木村洋太球団社長は試合終了後、報道陣の取材に応対し「(来季は)誰にも後ろ指をさされない状況で日本シリーズに戻ってきたい」と語った。
戦力の再整備に成功した夏場以降から巻き返し、日本シリーズ進出こそ果たしたが、結果としては71勝69敗3分けのセ・3位。「半分成功、半分失敗」といった曖昧な空気すら漂うが、12球団最長となる28年連続V逸という現実はやはり重い。「今年は優勝争いをしていた期間すらない。来年優勝争いをした中で、いかに重要な試合を勝てるかは、現実的な課題にすらなっていない」とは木村球団社長の言葉だ。
「28年間、優勝できていない」という言葉は正確さを欠く。このチームは28年間、優勝争いにすらまともに絡めていない。最後のVイヤーである1998年以降、9月に首位に立てた日はゼロ。マジックが点灯した日も一日もない。チーム関係者は「過去に何度か惜しい年もあったが、投手がいい時は打線が弱く、打線が活発な年は投手力に課題があった。投打の戦力がかみ合いそうでかみ合わないままここまできてしまった」と寂しそうな表情で振り返る。
資金力も12球団の中では潤沢な部類。親会社が現行のDeNAになってからは営業部門の努力が実り動員数やチームイメージも劇的に上昇した。それでもファンたちがあまりにも長く待ち焦がれるリーグ優勝という結果にだけは、いつまでたっても手が届かない。
指導者歴も豊富な球界OBは「相川監督をはじめとしたユニホーム組は本当によくここまで盛り返したと思う」と評価した上で「ここまで長年優勝できていない以上、その理由を毎年現場にばかり押しつけるのは酷だと思う。チームの方向性についてかじ取りを担うフロントの方針に誤りはなかったか、しっかり検証することこそが最大の課題」と指摘する。
この日「来季以降、フロントの方向性として是正すべき点は?」と問われた木村球団社長は「ひとつ計算が狂うとガタガタと崩れてしまう点が春先にはあった。プランB、Cを用意しなければならない」と語った。












