ドジャースは28日(日本時間29日)、敵地デトロイトでのタイガース戦に2―1で辛勝し、連敗を「3」で止めた。
主役となったのはタリク・スクバル投手(29)だった。6回1失点の好投を見せたものの打線の援護に恵まれず、白星とはならなかった。それでもフォーシームとチェンジアップを主体に相手打線から8三振を奪ってリズムをつかませなかった。2年連続のサイ・ヤング賞投手にとって不思議ではない投球内容だったが、1か月前までホームだったコメリカ・パークで苦楽をともにしてきた仲間たちと初めて対戦するのは簡単ではなかった。
試合前にブルペンで最終調整を終えてダッグアウトに戻る際、球場内の大型ビジョンにはタイガース時代のスクバルの活躍をまとめた映像が流された。それを見やったスクバルは首にかけていたタオルで何度も顔を拭った。トレードで出て行った自分を歓迎する思いの表れで、スクバルは試合後に「(感情的にならないと)決めていたけど、自分のことをそれほどよく理解していないんだと痛感した。涙が出た」と米全国紙「USA TODAY」などに語った。
抑えようにも抑え切れなかった思いに米メディアは感動的なシーンの一つとして報じた。同紙は「スクバルは涙をこぼし、感情を表に出さないという決意を破ってしまった」とし、ドジャースの地元紙「カリフォルニア・ポスト」も「胸を叩き、涙を浮かべているようだった。試合前にダッグアウトに向かう際、観客からスタンディングオベーションが送られ、1回裏に再登場した時も再びスタンディングオベーションが起きた」などと伝えた。
スクバルはトレード期限直前にドジャースに電撃入団。古巣となったタイガースの粋な計らいに心を打たれながらも次のステージに進む。












