LAの守護神に、いよいよ〝配置転換〟の足音が迫っている。ドジャースは8日(日本時間9日)、敵地チェース・フィールドでダイヤモンドバックスに延長10回の末、2―1で勝利した。大谷翔平投手(32)が10回二死一、三塁から決勝の内野安打を放ち、今季ワーストの7連敗をようやくストップ。だが、その歓喜の陰でエドウィン・ディアス投手(32)の不安定さが改めて浮き彫りになった。
1―0の9回に登板したディアスは、先頭のペルドモに三塁打を浴び、続くキャロルにも三塁打を許して、わずか2人で同点。何とか勝ち越しは阻止したものの、セーブ失敗。前夜の同カードでは1点リードの9回にウォルドシュミットに逆転サヨナラ2ランを被弾。2試合続けて守護神として仕事を完遂できなかった。この日はチームが大谷のV打で勝利したことで自身に2勝目が転がり込んだが、何とも皮肉な構図だ。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ドジャースはエドウィン・ディアスのまたもや崩壊を乗り越え、延長戦で7連敗を止めた」と辛らつな見出しを掲げた。右肘の遊離体除去手術を経て7月29日に戦列復帰したものの、復帰後のセーブ機会は3度で成功はわずか1度。勝利の方程式の最終地点を任せるには、あまりにも危なっかしい。
ロバーツ監督は前夜、ブルペンの現状を踏まえて「明確な代替候補はいない」と配置転換に慎重な姿勢を示していた。ところが、その翌日にまたセーブ失敗。首脳陣の我慢にも限界が見え始めて不思議ではない。
米放送局「CBSスポーツ」も不調をクローズアップ。元マーリンズで巨人にも在籍した同局解説者ルイス・ブリンソン氏は「ファストボールが全く生かされておらず、コントロールし切れていない。現在の状況ではクローザーとしての立ち位置は誰が見ても厳しい」と指摘した。
同日に放送された米スポーツ専門局「ESPN」の深夜番組「SportsCenter」でも、アンカーから「ディアスはドジャースファンからすれば『ノーサンキュー』だろう」と突き放された。昨オフに大型契約で迎えられた大物守護神だが、ポストシーズンを見据えれば「名前」で9回を託し続けられる時期ではない。
大谷の一打で連敗は止まった。しかし、ディアスが消したはずの火種は、まだブルペンの最深部でくすぶり続けている。












