来季こそ〝弁明〟は許されない。日本ハムの新庄剛志監督(54)が24日に球団から来季の続投要請を受け、快諾したことを明かした。同日の楽天戦(エスコン)は0―6で完封負け。試合のなかった2位・西武とのゲーム差は1に広がった。試合後には本拠地最終戦セレモニーが行われ、その終了後の取材対応で指揮官は続投に至った経緯を説明した。3年連続Aクラス入りを果たしながら、なお届かないリーグ制覇。6年目の新庄政権は悲願のVへどんな陣容を整えるのか――。

 セレモニー終了後、新庄監督は「3年連続でAクラス止まりのしょうもない成績を残してしまったんで。まあクビかなっていう覚悟で迎えたんですけど、僕の尊敬している吉村本部長が『やりますよ』って。『もちろんです』って答えて」と明かした。

 16日に都内で行われたオーナー会議後、井川伸久オーナーも新庄監督の去就について「ノーだという理由はあまり見当たらない」と評価しており、球団側は3年連続Aクラスへ導いた手腕を高く買っていた。最後は指揮官自身が球団側からの続投オファーを二つ返事で引き受けた格好だ。

 ただ、来季が悲願のリーグ優勝へ「本当の勝負の年」になることは間違いない。今季は「ダントツで優勝して日本一を取りに行く」と自信を持って臨んだが、チームは24日現在で3位。Aクラス入りこそ決めたものの、ソフトバンクにはリーグ3連覇を許し、直接対決でも5勝18敗2分けと大きく負け越した。

 来季も2016年以来のリーグ優勝を逃せば、5年間かけてチームを強化してきた新庄監督にも厳しい視線が向けられることは必至。実際に指揮官自身も「今年はもう優勝しか考えていなかった」「何とか今の選手と優勝したい」と雪辱への思いを口にしている。

 球団側も新庄政権を支えるべく、早くも今オフの戦力整備を見据えている。その最優先課題がフランミル・レイエス外野手(31)の残留だ。新庄監督も来季の補強ポイントを問われると「補強ポイントは…レイエスですね」と即答。「3割2分近く打って、あのホームランで。勝負強いし。もうファイターズのリーダーっぽい選手になってくれてるんで」と不可欠な存在であることを強調した。

 球団はレイエス残留を軸に、他球団のFA選手や新外国人の獲得も視野に入れているという。あるチーム関係者も「エスコンが盛況なおかげで、実力ある選手を獲得できる資金力は十分ある。弱点を補う選手がいれば資金を出し惜しみすることはない。救援投手や打って守れる万能野手の補強は必要不可欠でしょう」と打ち明ける。

 昨オフはソフトバンクから有原を獲得し、阪神とのトレードで島本も補強した。それでも届かなかった頂点へ、今オフはどこまで戦力を上積みできるのか。6年目の新庄政権は、球団の全面支援を背に悲願のVへ再び勝負をかける。