夏の祭典で、燕の「1番候補」が鮮烈な答えを出した。「マイナビオールスターゲーム2026」第2戦(29日・富山)は全セが全パとの乱打戦を8―7で制した。「1番・遊撃」で先発出場したヤクルト・長岡秀樹内野手(24)は3打数1安打2打点。球界のスターが集う舞台で、勝利を呼び込む存在感を放った。

 0―0の3回、一死三塁から三ゴロで先制点をたたき出すと、1点を追う4回には二死一、三塁で右前へ同点適時打。傾きかけた試合の流れを引き戻した。長岡は「選ばれること、出られること自体、こんな光栄なことはない。その中で2打点ついて、勝ててよかったです」と喜びをかみしめた。

 球宴で託された「1番」は、後半戦へ向けても大きな意味を持つ。ヤクルトは阪神、巨人と6・5ゲーム差の3位。上位浮上を果たすには、打線に勢いをもたらすリードオフマンの存在が欠かせない。

 首脳陣は前半戦を通じ、打順を入れ替えながら最適解を模索してきた。打線を預かる松元ユウイチヘッドコーチ(45)も、最も頭を悩ませるのは「正直、1番」と明かし、「チームに勢いをつけるのが1番なので」と重要性を強調していた。

 その有力候補が長岡だ。21日の中日戦(神宮)から5試合連続で1番を任され、22打数5安打、2本塁打、4打点。打率1割2分7厘と苦しんだ6月から一転、7月は2割8分6厘まで持ち直し、本来の打撃を取り戻しつつある。

 そして球宴でも、与えられた役割をきっちり遂行した。燕の背番号7が富山で挙げた2打点は、後半戦の「1番定着」へ向けた絶好のアピール。首脳陣が探し続けた答えに、自ら名乗りを上げた。