球宴でまばゆい輝きを放った代償が、後半戦の足かせになりかねない。2日間にわたって行われた「マイナビオールスターゲーム2026」で、日本ハム勢が相次いで存在感を示した。28日の第1戦(東京ドーム)では万波が決勝打を含む4安打2打点と大暴れし、自身2度目の球宴MVPを受賞。29日の第2戦(富山)でもレイエスが一時勝ち越しとなる特大の左越えソロを放ち、清宮も1安打1犠飛をマークした。北山も7回に3者連続三振を奪う快投で沸かせた。

 コーチとして参加した新庄剛志監督(54)も「ほんと、頼もしいですよね。みんな見ていて、何かやってくれそうな雰囲気があるし」と満足げだった。

 ただ、球団内では出場した7選手の疲労を懸念する声も上がっている。前半戦最終戦だった26日の楽天戦(エスコン)後、選手たちは27日に北海道から東京へ移動。28日に第1戦を戦い、翌29日は富山で第2戦に臨んだ。30日も移動日で、31日の後半戦開幕となるロッテ戦(エスコン)まで完全休養日は一日もない。4日間で北海道、東京、富山を転々とする強行軍だ。普段から長距離移動に慣れている選手たちにも、さすがに疲労の色が漂い始めている。

 ある選手は「オールスターに出場できることは名誉。でも、やっぱり休みがほぼない日程はきつい」と本音を漏らした。別の選手も「同じ球場で2試合ならまだいい。移動日なしで東京、富山の連戦はさすがにちょっと…」と複雑な表情を浮かべた。主力が相次いで躍動しただけに、球団側としても手放しでは喜べない。

 日本ハムは現在リーグ3位で、首位ソフトバンクとは6ゲーム差。後半戦の出だしは優勝争いへ踏みとどまる正念場となる。球宴で勢いを得た主力が連勝街道の起爆剤となるのか。それとも過酷日程の疲労が失速を招くのか。歓喜と不安を抱えたまま、勝負の後半戦へ突入する。