F1ハンガリー・グランプリ(GP=決勝26日)でアップデートが効果を見せているアストンマーティンで、またもや〝振動問題〟が勃発した。

 歴史的低迷が続いたアストンマーティンはハンガリーGPで車体に関する16個の大幅アップデート(改良)を投入。これまでの遅すぎるマシンが生まれ変わった。25日に行われた予選では、フェルナンド・アロンソがアストンマーティン&ホンダ体制となって初めて1回目(Q1)を突破し、Q2進出。16番手に食い込んだ。

 ようやくトンネルから光が見えてきたが、あの悪夢が再び不安視されている。英メディア「フォーミュラ1ニュース」は「アストンマーティン・ホンダ製パワーユニットの振動が、ハンガリーGPでニューウェイを再び悩ませる」と報道。「シャシーに16もの改良を施したにもかかわらず、おなじみの厄介なパワーユニットの問題に再び直面することになった」と強調した。

 アストンマーティンでは開幕直後からパワーユニットの振動が異常な状態となり、ドライバーに後遺症の不安も指摘されるほど大問題になった。その後解消されていたが「振動の問題が、ハンガロリンクでの金曜日のフリー走行中に再び顕著に現れた」と〝再発〟してしまったのだ。

「シャシーには多少の改善が見えたものの、信頼性と出力の面で依然として苦戦していたホンダ製パワーユニットに、すぐに注目が集まった。FP1走行中、アロンソとランス・ストロールの両ドライバーの車載カメラには明らかな振動が映っており、アストンマーティン陣営は即座に懸念を抱いた」と状況を説明する。

 エイドリアン・ニューウェイ代表は振動問題について会見で言及。「振動については実際、ホンダに問い合わせるべき問題だ」と強調。「彼らはデータ上でそれを確認しており、解決策に取り組んでいる」と明らかにした。

「アロンソはチーム無線で、2回のセッションの間で状況は改善するどころか悪化しており、エンジニアは振動レベルは変わっていないと指摘したと報告した」と同メディアはアロンソとスタッフのやり取りも紹介。「彼のエンジニアは『つまり、我々にとっては振動は同じだ』と述べたが、アロンソは『いや、もっとひどい』と率直に答えた」と伝えた。

 その後はスタッフが懸命に対策を進め「アロンソはフリー走行後に、エンジニアたちが金曜日のうちに一定の進歩を遂げたことを認め、ある程度の安心感を与えた」とひとまず振動は収束した模様。ただ繰り返される問題だけに、いつ再発してもおかしくない状況で懸念は続く。

「ホンダがこれらの繰り返し発生するパワーユニットの問題に対処するためのアップグレードは、夏季休暇後まで実施されない見込みであり、チームは当面の間、この問題に対処していかなければならない」と同メディアは危惧した。

 急上昇ムードに水を差すことにならなければいいが…。