フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦(31)は、19日でプロ転向から4年を迎えた。直近の1年も単独公演「REALIVE」などを通じて、唯一無二の存在感を示し続けている。氷上外でも影響力は健在。宮城・角田市の観光名所となった田んぼアートは〝地域活性化〟にも貢献している。
田んぼアートは2007年に始まり、19年からは宮城出身の羽生に関する作品も描くようになった。今年は男子で66年ぶりの2連覇を果たした18年平昌五輪のショートプログラム(SP)で演じた「バラード第1番」をモチーフにした。佐藤正友代表は本紙の取材に「メンバーの中に羽生さんのファンがいるので、イメージなどはその方にお任せしている。その発案をもとに毎年つくっています」と明かした。
現代の日本は地方の過疎化が社会問題の一つだが、羽生の求心力が課題解決に一役買っている。佐藤代表は「田んぼアートの見学者の約7割が羽生さんのファン。毎年3万人弱は来ていると思う。日本全国だけじゃなくて、外国からも来ている。中国や台湾とかかな。前にはイタリアの新聞社の取材も受けました」と人気ぶりを証言する。
過疎化の波は角田市にも襲い掛かっているのが実情で「今は地域の課題がいろいろある。例えば、地元のローカル列車の経営が苦しかったりとか」。そんな角田市にとって、田んぼアートは大きな役割を担っており「見に来てくれる人たちからは『来年もお願いします』とずっと言われている。それが我々の力にもなっている」と感謝を口にした。
多くのファンが来場すれば角田市内で経済が循環し、鉄道などのインフラ維持にもつながる。「最初は消極的な印象だったけど、今はみなさん積極的に応援してくれるようになった。地域全体が盛り上がっている雰囲気を感じてる。やっぱり少子高齢化、過疎化と言われるけど、みなさんに来てもらって、いろいろ話題になってくれたらうれしいね」と頬を緩めた。
今後も田んぼアートを制作する予定で「羽生さんが現場に来てもらえるまで、ずっと続けていきたいですね」。羽生は地方経済にも絶大な波及効果をもたらしていた。












