F1アストンマーティンと今季からタッグを組むホンダが14日、パワーユニット(PU)の開発責任者の交代を発表した。

「株式会社ホンダ・レーシングは、F1パワーユニット(PU)開発のさらなる加速と次世代へのスムーズな移行を目指し、2026年10月1日付で開発責任者(LPL)の交代を実施します。これまで開発を牽引してきた角田哲史の後任として、現アシスタントLPL(F1プロジェクト副責任者・ソフトウエア部門責任者)の深尾洋一郎が新LPLに就任いたします」と声明を出した。決断の理由について「今回の体制変更は、次世代への確実な技術継承を見据えた計画的な移行です。26年に導入された新レギュレーションに続き、27年以降もさらなる規則変更への対応が求められる中、早期に新体制へ移行することで、競争力の高いPUを目指し、強固な開発体制を構築してまいります」と説明した。

 F1本格復帰1年目のシーズン途中にPU開発責任者を交代するという異例の措置を受けて、欧米メディアが続々と速報。米スポーツ専門放送局「ESPN」は「ホンダはF1エンジンの不振を受け、F1エンジン責任者を交代させた」「ホンダは、アストンマーティンのエンジンサプライヤーとして26年シーズンを期待外れのスタートとなったことを受け、F1のPUプロジェクトの責任者を交代させる」などと歴史的な低迷が理由とズバリ指摘した。

 さらに背景を改めて振り返り「21年に以前のパワーユニット設計に携わっていたスタッフのかなりの数がプロジェクトを離れた」「パワーユニット部門を解散するという以前の決定により、新ルールに基づく初期開発は停滞した」などと分析。「ホンダとアストンマーティンは共にシーズン序盤で苦戦を強いられ、チームはシーズンを通してわずか3ポイントしか獲得できず、コンストラクターズランキングで10位にとどまっている」と苦境を強調した。

 英メディア「GPファンズ」も「ホンダ、アストンマーティンの悪夢のようなシーズンを受けF1責任者を交代」と伝えている。

 大ナタがホンダの逆襲へとつながるか。