パ首位を快走するソフトバンクは18日のロッテ戦(ZOZOマリン)に5―4で競り勝ち、貯金を今季最多を更新する「20」とした。2位・西武とのゲーム差は「4」に拡大。真夏の屋外球場で奮闘する投手陣を打線が効果的に援護して、大事な9連戦初戦を白星で飾った。

 リーグ3連覇を目指す鷹が、試合巧者ぶりを発揮する鮮やかな逆転勝ちで首位固めだ。相手のまずい攻撃で流れが傾いた1点ビハインドの3回。まずは近藤の適時打で試合を振り出しに戻すと、なおも無死満塁から柳町の二ゴロ併殺の間に勝ち越し点を奪った。「次の1点」が勝負の分かれ目となる中、二死一、三塁で打席には牧原大。「あのまま終わると嫌な流れで終わると思った」と、16年目のベテランが鮮やかな左前適時打で貴重な追加点をもたらした。

 9連戦の初戦、先発マウンドにはチーム勝ち頭の大津亮介投手(27)。落とせない一戦だった。牧原大は試合後「本当に暑い中、投手はしんどいと思う。その中で一生懸命投げてくれてるんで、なんとか野手がバックアップできるように一生懸命やっている」と語った。長い連戦の初戦は皮肉にも真夏の屋外球場。べたつく海風と熱風が常時まとわりつき、選手の体力をいつも以上に奪うグラウンド環境だった。

 5回98球、7安打、3四球、3失点で9勝目を手にした大津は試合後「僕の中ではすごく粘りまくった試合だった」と冷静に振り返った上で「めっちゃ暑かった。普段よりも汗がすごく出るし、ユニホームも重くなる。すごく体の重さを感じたりしながら投げた」と疲労感を隠せない様子だった。酷暑のマリン――。右腕にとって今季自己最短となる5回降板だったが、難しいコンディションの中で〝最低限の仕事〟を果たすあたりに、チーム勝ち頭の意地がうかがえた。

 最大4点のリードを奪いながら最後は1点差に迫られての辛勝にも、小久保監督は「勝ちゃいいんですよ」と、価値ある1勝をたたえた。

 千葉―福岡―所沢と続く試練の9連戦。屋外球場のZOZOマリンスタジアムからスタートし、休養日なしの移動を挟んで酷暑で知られるベルーナドームでの3連戦に臨む。その一発目、気の毒になるほどの暑さに耐えた大津、さらには救援陣の踏ん張りは文字通り価値があった。