MLBのオールスターゲームは14日(日本時間15日)にフィラデルフィアで行われ、ア・リーグがナ・リーグを4―0の零封リレーで下した。今年の球宴はスター選手の辞退が相次ぎ、6度目の選出となった大谷翔平投手(32=ドジャース)も初めて欠場。不満を募らせるファンからは辞退した選手の選出記録をキャリアから抹消する「栄誉剥奪」などのペナルティー案が浮上し、米メディア側がなだめに入る騒動に発展している。
フィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークに集まった4万3916人の大観衆が、一夜限りの祭典に酔いしれた。日本選手の出場は村上(ホワイトソックス)だけで、7回から一塁の守備に就き、9回に回ってきた球宴初打席は空振り三振に倒れた。
パドレスの守護神・ミラーの剛速球は一度もバットに当たらず「いやあ、運悪いなと思いながら打席に立っていました」と苦笑いを浮かべながらも「楽しかったです」と夢舞台を満喫した様子だった。
これで全選手が後半戦に向けてギアを入れ替えることになるが、辞退や欠場が続出した騒動は尾を引いている。特に今年はMVPの常連であるジャッジが負傷のため早々と辞退。同じく二刀流の大谷も打者としてプレーを続けながらも後半戦に万全を期すため、炎症を抱える左ヒザの治療に専念するため出場を断念した。
大谷は両リーグ最多となるファン投票1位での選出。「投票してもらった方に申し訳ない」と謝罪も口にしていたが、ほかにも出場を見送ったスター選手が少なくなくファンの不満が渦巻いているようだ。
米メディア「クラッチ・ポインツ」は「当然のことながら高額なチケットを購入したファンたちは快く思っていない」と伝え、〝再発防止策〟として「オールスターボーナスの支給停止」や、球宴に選出された事実そのものを抹消する「栄誉剥奪」などの案が浮上していると報じている。
一方で米スポーツ専門サイト「アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏はポッドキャスト「ファウル・テリトリー」で「選手たちがここにいない理由のどれもが正当でないというわけではない。腹立たしいことだし、当然議論のきっかけになってほしくないが、現実はそうなっている。これがスポーツの常。シーズンの真っただ中の試合なのでケガをしている選手が出てくることは避けられない」とファンの心情をくみつつ、大谷への批判に対してはこう持論を展開した。
「大谷翔平にそれ(出場)を求める必要があるかどうかは分からない。彼は野球界に多大な貢献をしてくれているし、ここに来られないことは非常に残念だが、彼を非難することはできない。彼は今、ある種のプレッシャーを感じている。そのプレッシャーを感じているのは、彼がこのスポーツのどの選手よりも多くのことをこなしているからだ」
大谷はすでにMLBでの地位を確立し、国際的な人気で莫大な経済効果ももたらしている。一夜限りの祭典に花を添えてくれればベストだったかもしれないが、これ以上を求めるのはさすがに酷だとの考えだった。
球宴には不在でも、ある意味で〝主役〟をさらった大谷の影響力は計り知れない。












