二刀流の「使い方」が、また1つ変わった。ドジャースの大谷翔平投手(31)が、登板日にもバットを握る新たな起用法で注目を集めている。米紙「カリフォルニア・ポスト」は18日(日本時間同日)の記事内で、前日17日(同18日)のレイズ戦(ドジャースタジアム)で見せた「代打・大谷」に着目。先発登板しながら打順には入らなかった大谷を、デーブ・ロバーツ監督(54)が勝負どころで投入した采配について「ドジャースは大谷を起用する新たな方法を見いだした」と伝えた。
この日の大谷は投手として6回7安打4失点、5奪三振1四球。右手中指のマメから出血し、左膝の腫れも残る中で、今季7勝目(2敗)を挙げた。チームは5回に4点を失って一時4―2と逆転を許したが、6回にフリーマンが12号逆転2ラン。直後、ロバーツ監督はDH枠のロハスに代えて大谷を打席へ送った。
結果は初球を打ってゴロアウト。それでも意味は小さくない。投手がDH枠に代打で入れば、チームは残りの試合でDHを使えなくなる。一方で、終盤まで同じ打順が回ってこない展開なら、登板日でも「世界最高級の打者」を1打席だけ切り札として使える。大谷の二刀流は、先発して打席にも立つ従来型だけでなく、状況限定の代打起用という新しい引き出しを得た。
ロバーツ監督は「リードしていた状況で、あの投球をしただろうか。おそらく可能性は低かっただろう」としつつ、「彼が打席に立てると感じているなら、大きな損失はない」と説明。大谷も「指示があればいつでも準備はできています」と前向きに受け止めた。
ただし、危うさも同居する。ブレイク・スネル投手(33)、タイラー・グラスノー投手(32)が故障者リスト入りしているドジャースにとって、大谷は先発ローテーションの柱であり、打線の核でもある。右手中指と左ヒザの不安を抱える中で、どこまで負担をかけるのか。勝利を追うほど起用の幅は広がるが、最大の補強は大谷が健康で居続けることでもある。
5―4でレイズを下して3連戦をスイープしたドジャースは、故障者続出の夏場へ向けて新カードを手にした。大谷をどう休ませ、どう使うか。世界一軍団のぜいたくな悩みは、今季の命運を左右する最重要テーマになりつつある。












