ドジャースの大谷翔平投手(31)に異例事態発生か。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のコラムニスト、ビル・シェイキン記者が16日(日本時間17日)に掲載した「ドジャースは野球を壊している! 止めろ! でも、その前に彼ら全員に投票しよう」と題したコラムで〝警告〟を発した。

 オールスター戦(7月14日=同15日・フィラデルフィア)のファン投票第1回中間発表で、ナ・リーグDH部門で大谷は両リーグトップの116万5133票を集めた。さらにフリーマン(一塁手部門)、マンシー(三塁手部門)、パヘス(外野手部門)とドジャース勢4人がナのトップに立っている現状を挙げ、「全米がドジャースにうんざりしているというなら、ずいぶん奇妙な示し方だ」と皮肉った。

 豊富な資金力を背景にスター選手を集め、勝ち続けるドジャースに対し、他球団ファンから「野球を壊している」との批判が絶えない。中には、「ドジャースとの戦力格差が解消されないなら、来季の労使交渉でロックアウトとなりシーズン開幕が遅れても受け入れられる」という極端な論調まで見られるという

 同記者はそのことについて選手らにヒアリング。フリーマンは「それは雑音じゃないかな。僕らは野球にとっていい存在だ。シカゴでそれを見ただろう」と反論した。ホワイトソックスの本拠地レート・フィールドは平均観客数約2万2000人だが、12日(同13日)からのドジャース3連戦は3試合連続の満員札止めとなり、平均約3万8000人を動員した。

 今年の開催地は全米屈指の熱狂的なファンで知られるフィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークだ。同記者は「人々はドジャースを嫌うのが好きで、フィラデルフィアのファンは何かを嫌うことそのものが好きだ」と断言。「ドジャースもフィリーズもナ・リーグだが、ホームチームのメンバーとしてドジャースの選手の名前が呼ばれた時の反応を想像できるかい?」と問いかけると、「フィラデルフィアのファンは、かつてサンタクロースにさえブーイングを浴びせた」との逸話を紹介した。

 昨年のナ・リーグ地区シリーズでドジャースに1勝3敗で敗退しており、ファンはうっ憤が溜まっている。おまけにDH部門の2位はフィリーズの主砲シュワーバーだが、30万票以上離されている。15日(同16日)時点でシュワバーの24本塁打に対して大谷は14本塁打と圧倒しているだけに納得していないだろう。しかし、ファン投票で選出された選手がスタメン出場するため、地元のオールスター戦で宿敵・大谷の先発出場が濃厚。真夏の祭典で大谷がフィラデルフィア流の〝洗礼〟を受ける材料は十分そろっているということだ。

「大谷翔平よ、ご覚悟を」と、最後はウィットたっぷりに締めた。