ドジャースの大谷翔平投手(31)を見るのならピッツバーグは穴場だ――。米メディア「ランバンター」は大谷がパイレーツ戦に「1番・投手兼DH」で二刀流出場した10日(日本時間11日)に「大谷翔平がやってきてもパイレーツの低観客動員がもたらす特大な恩恵」と題し、パイレーツが不人気だからこそ大谷が格安で見られると皮肉ながら切実な現実を伝えた。

 同サイトは「ここ数年で、パイレーツがいいチームを構成できないと、毎月必ず2種類の定例電話がかかってきた」と書き出し、チケット売り場からかかってくる2つの宣伝コールを紹介。「一つ目は売り込み電話。ただし、宣伝されるのは自軍の選手ではなく、大谷翔平、アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパー、ロナルド・アクーニャといった相手チームのスター選手たちだ」。パイレーツのマーケティング担当者が、主力のキー・ブライアン・ヘイズでは、平均的なファンをソファから立ち上がらせて球場へ向かわせるのは難しいとの事実を踏まえての行動だという。

 注目は2つ目の宣伝コールだ。「格安チケットの提供電話がかかってくる。どうやらそれはパイレーツが勝率5割を超えている今も起こっているのだ」と、昨季サイ・ヤング賞を受賞したポール・スキーンズ投手を擁し、勝率も5割を超えているにもかかわらず、チケット販売が伸び悩んでいる事実を伝えた。

 今季のパイレーツの本拠地PNCパークの観客動員数は1試合平均1万8518人と低迷しており、大リーグ30球団中26位。ドジャース戦のチケット価格も、二次流通サイトでは観戦チケットが40ドル(約5800円)前後と、ドジャー・スタジアムで大谷を観戦することに比べたら破格だ。

 同サイトは「今のところ、ピッツバーグ周辺の野球ファンにとって、“世代に一人の逸材”である選手を生で見られることに関して言えば、一つだけ大きな利点がある」と、球団不人気がゆえの状況を皮肉まじりに伝えた。

 もっとも、格安なチケットの効果もあってか、9日(同10日)のドジャース戦には3万646人が来場。大谷へのやじコール直後にパイレーツが大量失点したことが話題となったが、3連戦最終日の11日(同12日)も大谷目当てのファンでにぎわいそうだ。