【今週は三枝裕介氏】1日の日本株市場は、ソフトバンクグループをはじめAI(人工知能)関連銘柄の急騰が全体相場を押し上げ、日経平均株価は6万7231円の史上最高値を更新した。
足元では、AIや半導体関連銘柄ばかりが買われる状況が続いており、多くの銘柄は〝蚊帳の外〟となっている。AI関連は主要銘柄から周辺銘柄に物色の矛先が移っているが、その多くがすでに高値圏で推移しており、ここから飛び乗るのはリスクが高そうだ。
そこで安いうちに仕込んでおきたいのが、中東の復興関連銘柄だ。
米国とイランを巡る中東情勢はいまだ不透明な状況で、マーケットのリスク要因となっている。ただ、原油高に世界各国が悩まされる中、11月に中間選挙を控えるトランプ大統領としても一刻も早く戦争終結に向かいたいはず。そして、近い将来、戦争終結となれば、イランの復興需要がマーケットのテーマになってくる可能性は高い。
東証スタンダードの千代田化工建設(6366=722円)は、液化天然ガス(LNG)や石油、化学などの大型プラントに強みを持つ総合エンジニアリング企業。報道によると、「一時退避させていた駐在員を現場に戻し、LNGプラントの新設工事を本格的に再開する」とのこと。
2日の株価は一時年初来安値の685円をつけた。2月にはレアアース関連として注目され、株価は1830円の高値をつけている。リバウンド余地は大きそうだ。
東証プライムの小松製作所(6301=6544)は建設機械で世界2位の実績。大型ブルドーザーなどで中東での販売網も有している。27年3月期の会社予想は減収減益を見込んでいるが、この予想はかなり保守的にも感じられる。想定為替レートも1ドル=150円で見積もっており、為替差益による業績上振れも期待できそうだ。
株価は全体相場の上昇と比較しても完全に出遅れており、下値不安も少なそうだ。
一方、ホルムズ海峡閉鎖による原油高の影響で売られているのが、東証プライムの日本航空(9201=2658円)やANAホールディングス(9202=2846円)といった空運大手。ともに業績は安定しているにもかかわらず株価は大きく調整している状況だ。今後、戦争終結で原油高が落ち着いてくれば、株価も再び離陸を始めそうだ。
いずれにしても現状は「戦争の後始末」に向けた銘柄を安く仕込むチャンスであることは間違いなさそうだ。(株価は2日終値、次回は天野秀夫氏です)












