高市早苗首相の〝寝てない〟アピールが物議を醸している。政界からは「何のアピールなのか」「職務能力が皆無」と厳しい指摘がある一方でSNSでは「#高市寝ろ」が拡散。本当に睡眠不足が続けば、過去に徹夜続きでダウンした政治家がいるだけに、入院沙汰も現実味を帯びる。
21日に政府は経済財政運営と改革の基本方針である「骨太の方針」を閣議決定した。高市氏の思い入れは強いようで、前日の20日に思い入れをXにつづっていた。
しかし、この投稿が反響を呼ぶこととなった。7月の土日は「分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け」たとし、先週末までは「国会答弁に備えた資料読みやペン入れなどもあり、書類の山と格闘して過ごしていました」と忙しさを強調。メールを数千通もためてしまったという。
普段の過ごし方についても言及し、「平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます」と家事をしていると説明。
海の日だった20日は「久々に5時間も睡眠を取れた」としながらも、「総理就任以来、0時間~3時間睡眠が常態化」という睡眠不足の実態を告白。この日は大量の洗濯をしてアイロンがけ、裁縫に追われたそうだ。
こうした記述がXで〝寝てない〟アピールだと違和感を指摘する声が殺到したのだ。立憲民主党の蓮舫参院議員は「総理大臣として、何を伝えたいのか。何のアピールなのか。総理の忙しさ、その重責はもちろん理解していますが、あえて家事にも触れる理由がわからない」と困惑。同党の小西洋之参院議員も「一言でいえば、高市総理は、総理の職務能力が皆無なのです」とバッサリと切り捨てた。
一方で中道改革連合の泉健太衆院議員は「極度の不眠やショートスリーパー状態となれば、正常な体調、思考、判断に支障が生じかねません」と公務への影響を指摘。同党の枝野幸男前衆院議員もこの投稿が「マイナス」としたうえで、「こうした判断力で外交などにあたられて大丈夫なのか、心配になります」と危惧した。枝野氏といえば、東日本大震災の対応にあたった官房長官時代に「#枝野寝ろ」のハッシュタグが生まれたこともある。
今回も高市氏に対して「#高市寝ろ」が散見されるようになった。しかし、24日に衆院予算委員会で集中審議が予定され、国会閉会後も消費税減税問題や内閣改造など課題が山積なだけに、高市氏には寝る暇がないかもしれない。「高市氏はなんでも自分でやりたがるタイプ」(永田町関係者)というからなおさらだ。
自分でやりたがるタイプがたたって入院に追い込まれた政治家が過去にいた。小池百合子東京都知事だ。小池氏は新型コロナウイルスがまん延した2021年6月、過度の疲労で入院している。
都政関係者は「官邸とのやり取りが深夜に及ぶことがあり、人任せにできない小池氏は連日、徹夜をするなど無理をしていました。もう少し役所に任せることをしていれば、静養する必要はなかったでしょうが、それができない性格が災いしたのです」と振り返った。
高かった高市内閣の支持率は陰りが見え始めている。それだけにアピールの必要性を感じたのかもしれないが、倒れては元も子もない。睡眠不足が本当なら寝た方がいい。












