カイロ刑事裁判所は5日、芸能プロデューサーで司会者のサラ・ハリファ被告(39)ら12人に対し、絞首刑による死刑を言い渡した。エジプトメディア「アル・アハラム・ゲート」が同日、報じた。
12人は、麻薬製造に使用する原料を調達するために組織犯罪集団を結成し、麻薬を製造・密売したほか、無許可で銃器や弾薬を所持した罪に問われていた。
これに先立ち、同裁判所はハリファ被告ら12人について、死刑を科すことへのイスラム法上の見解を求めるため、エジプトの最高イスラム法官(ムフティ)に事件を付託していた。
ハリファ被告は、エジプトの治安や犯罪事件を扱ったテレビ番組「ミッション・サアバ(困難な任務)」の司会を務めたことで知られ、インスタグラムでは約250万人のフォロワーを抱える。
ハリファ被告は法廷で一貫して無罪を主張。「私は無実で、何もしていません。人生で一度もたばこを吸ったことがありません。それなのに、どうして麻薬を売るのでしょうか。麻薬を売って金を稼ぐ必要もありません」と訴えた。
さらに、自身の潔白を強調するため、「私は犬を飼っていますが、不正に得た金で犬に餌をやることさえ怖い」とも主張。芸能プロデューサーなどの仕事で十分な収入があったとして、麻薬密売に手を染める動機そのものがなかったと訴えた。
検察はこれまでに、ハリファ被告を含む計28人を、組織犯罪集団を結成し、麻薬製造に使用する原料を国外から調達して麻薬を製造・密売したほか、無許可で銃器や弾薬を所持したとして起訴。捜査で明らかになった暴行事件についても罪に問われている。
捜査によると、被告らは役割を分担し、一部が国外から原料を調達、別のメンバーが麻薬を製造し、残るメンバーが販売を担当していた。住宅の一室を原料の保管場所や麻薬の製造拠点として使用していたという。
当局が押収した合成麻薬と製造用原料は、合わせて750キロを超えた。捜査当局は被告らの資産や銀行口座を凍結した。












