埼玉県警浦和署は10日、自称自営業の〝所沢のタイソン〟こと久保広海容疑者(41)を脅迫容疑で逮捕した。同容疑者はユーチューバーとしても活動の幅を広げ、〝制裁系〟で人気を博していたが、警察当局に目をつけられた格好だ。
県警によれば、同容疑者は一昨年11月に知人男性(31=当時)に電話で「お前が次にチョロチョロとしたら殺すからな。マジで」と脅した疑い。別の知人から動画内で〝君(くん)〟付けされたことに激怒し、被害に遭った男性が君付けで呼ばせていたと因縁をつけた。同容疑者は「殺すという意味ではない」と容疑を一部否認している。
同容疑者は「幼稚園のころからケンカをしてきた」と腕っぷしが強く、タイマンでは無敗を誇り、〝所沢のタイソン〟の異名がついた。その強さは秘密のベールに包まれていたが、昨年8月に1分間格闘技「BreakingDown」(ブレイキングダウン)で、ごぼうの党の奥野卓志代表と対戦。KO負けを喫したものの「裏メインカード」といわれるほど注目を浴び、全国区となっていた。
同時に警察やユーチューブの運営が目を光らせてもいた。「教育番組タイソンチャンネル!!」を開設し、約5万人の登録者ながら数十万回再生のヒット動画を数多く持つユーチューバーの顔を持っていた。
「覚醒剤の売人を呼び出したり、女性をストーカーしていた男を懲らしめたりで、人気を博していた。警察を呼ばないので〝私人逮捕系〟ではなく、〝私人制裁系〟だったが、暴力や脅迫まがいの行為でBAN(削除)された動画もあった」(ネット関係者)
警視庁は昨年末、煉獄コロアキこと杉田一明氏や「ガッツch」運営の中島蓮こと今野蓮氏ら痴漢や違法薬物の売人を私人逮捕する〝世直し系〟のユーチューバーを相次いで逮捕。久保容疑者も別件ながら逮捕された。ユーチューブ側もチャンネルをBANするなど厳しい措置を取っていて、〝正義の暴走〟ともいわれる世直し系ユーチューバーは根絶される流れだ。












