ヘンリー王子とメーガン妃は2人の子供を連れて英国に戻った。しかし王室専門家らは、この動きについて、本格的な帰国というより、英国と米国の「いいとこ取り」を狙ったものではないかと指摘している。米メディア・FOXニュースが5日、報じた。

 英国で住居を探していると報じられている夫妻は、米カリフォルニア州モンテシトとのつながりを維持し、ビジネスの拠点も米国に置き続けるとみられている。

 王室評論家キンジー・スコフィールド氏はFOXニュース・デジタルに「彼らは両方のいいとこ取りをしたいのでしょう。英国へのアクセス、王室との近さ、ヘンリーの王族としての立場がもたらす信用力を得ながら、英国国外での生活による自由とビジネス上の機会も維持したいのだと思います」と語った。

 同氏は、この計画が2020年にエリザベス女王が認めなかった、王室に「半分残り、半分離れる」という立場に似ていると指摘。「本格的な帰国というより、試験的な帰国と表現した方がいいでしょう」と述べた。

 ヘンリー王子夫妻は2020年に王室の主要メンバーとしての公務から退き、カリフォルニア州へ移住。その後、ネットフリックスのドキュメンタリーやヘンリー王子の回顧録「スペア」を発表するなど、王室を離れてエンターテインメントやビジネス活動を展開してきた。

 英国の放送関係者ヘレナ・チャード氏も、夫妻は「選択肢を残している」と分析。「物事は彼らの思い通りには進んでいません。しかし、彼らは世間から忘れられないよう存在感を保つ必要があります。そこで英国を訪れ、英王室と一緒にいる姿を見せ、国費による武装警察の警護を求めるというわけです」と語った。

 専門家らは、英国への帰国に対する夫妻の温度差も指摘する。スコフィールド氏は、ヘンリー王子にとって英国帰国は、家族や旧友、そして6年前に離れた「かつての自分」と再びつながる機会になると分析。一方、メーガン妃は王室時代を非常につらい経験だったと繰り返し語ってきた。

 同氏は「ヘンリーにとって英国は『故郷に帰る場所』かもしれません。メーガンにとっては『1年のうち何か月かを過ごすのに都合のいい場所』なのかもしれない。両者では感情的な思い入れがまったく違います」と指摘した。