高市早苗首相が内閣改造と党役員人事に頭を悩ませている。高市氏は早ければ16日に人事に着手する方針。7日には小林鷹之政調会長、萩生田光一幹事長代行と面会し、鈴木俊一幹事長とも人事について協議した。来年秋の総裁選も視野に入っている。
すでに鈴木氏の幹事長続投は確定的とされる。鈴木氏の後ろ盾は麻生太郎副総裁であるだけに、来年に控える総裁選を考えると、麻生氏からの支援は確実にしたかったという判断だ。
ほかの人事では、前回の総裁選に出馬した面々の処遇が焦点だ。茂木敏充外相と小泉進次郎防衛相は留任の可能性が指摘されている。小林氏は留任だけでなく、重要閣僚での起用も取りざたされている。具体的には経済財政担当相や、経済産業相といったポストが候補となる。
一方、林芳正総務相については閣外に出て、自由な立場になるともささやかれている。その方が本人にとっては次の総裁選に出馬しやすくなるとの見立てだ。
目の前の特別国会では消費税減税がテーマとなる。高市政権は2027年4月から2年間だけ飲食料の消費税率を現行の8%から1%にする考え。自民党内には反対意見もあり、もめることは必至。財務相の役割が大きくなるが、すでに片山さつき氏の留任が既定路線だ。
永田町関係者は「実は以前、『小林氏を財務相にするのではないか』という観測も流れていました。小林氏に消費税減税をやらせることで、政治的に疲弊させたいという思惑含みともささやかれていました」と明かした。
消費税減税をまとめられなければ失点になる。また、うまくまとめたとしても反対派との禍根は避けられない。将来、再び総裁選に挑戦しようと考える小林氏にとっては難しい仕事になったはずだ。
ライバルという意味では高市氏にとって、小林氏こそ警戒すべき相手かもしれない。野党関係者が「総裁選に小林氏が出てきた時は『こんないい人材が自民党の若手にいたのか』と驚きました。小泉氏くらいしか若手いないのかと思ってましたから。説明も上手で誠実な印象もある。将来の総裁候補でしょう」とベタぼめするくらいだ。
そんな小林氏を財務相でなくとも重要閣僚として内閣に取り込むことで、次の総裁選には出馬させにくくさせることにはなる。果たしてどんな新体制になるのか。












