【今週は三枝裕介氏】6月22日に7万2831円の史上最高値をつけた日経平均株価は、7月14日に一時6万6268円まで下落した。値幅にして6500円超の値下がりだ。日経平均急落の原因は、ここまで相場をけん引してきたAI(人工知能)や半導体関連株の調整である。

 キオクシアホールディングスなど、AI・半導体関連株に入れ込んでいる投資家にとっては、まさに阿鼻叫喚の下げだが、実は個人投資家のポートフォリオはそれほど悪くないという。

 というのも、ここ最近、日々の値上がり率ランキングに登場する銘柄に変化が見られるためだ。特に、これまで蚊帳の外に置かれていた個人投資家好みの外食や小売りに年初来高値を更新する銘柄が目立っている。

 東証プライムの吉野家ホールディングス(9861=3645円)は、牛丼の「吉野家」と、「はなまるうどん」を展開する会社。8日に発表した27年第1四半期の純利益が前年同期比で2・4倍増というサプライズ決算で着地。この好決算を受けて、株価は14日に年初来高値を更新した。

 なお、同社は2月末と8月末に店舗で利用できる株主優待券を受け取る権利が発生する。吉野家ファンであれば、株価上昇と株主優待のダブルメリットを期待して購入してみるのも面白いだろう。

 東証スタンダードの大戸屋ホールディングス(2705=8410円)は、定食店「大戸屋ごはん処」を直営及びフランチャイズで展開する会社。足元の業績も良好で、4期連続で過去最高益を更新する見込みだ。

 株価は14日に上場来高値を更新。日足チャート上には、上昇トレンドへの転換を示す「ダブルボトム」が示現したばかり。

 同社は3月末と9月末に株主優待券を受け取る権利が発生する。同社の株主優待券は、「大戸屋ごはん処」のほか、「かっぱ寿司」や「ステーキ宮」などのコロワイドグループでも利用できる。

 東証プライムのクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387=780円)は、立地特性・顧客属性に合わせて、カジュアルなフードコートや居酒屋、ディナータイプのレストランなど、さまざまな店舗を企画・開発し、運営する会社。27年2月期の売上収益は、連続で過去最高を更新する見込みだ。

 株価は4月6日に上場来高値の806円を記録した後、調整に入っていたが、14日には一時801円まで値を戻してきた。806円を抜けてくれば、需給も好転し、一段高が見込めそうだ。

 なお、同社も2月末と8月末の株主に対して、グループ店舗で利用できる株主優待券を発行している。
(株価は14日終値、次回は天野秀夫氏です)