1996年12月26日、美少女コンテストの常連だったジョンベネ・ラムジーちゃん(6=当時)が、米コロラド州ボルダーの自宅地下室で遺体となって発見されてから約30年が経過した。同州のDNA分析官による不正事件を受け、未解決の「ジョンベネ・ラムジー殺害事件」が再び注目を集めている。ジョンベネちゃんの父ジョン・ラムジー氏は「犯人のDNAはすでにある」と主張し、トランプ大統領に介入を求めている。

 元コロラド州捜査局(CBI)の法医学DNA分析官イボンヌ・〝ミッシー〟・ウッズ被告は6月23日、サイバー犯罪、第1級偽証、公務員への不正な働きかけ、公文書偽造など複数の罪を認めた。

 検察によると、ウッズ被告は94年から2023年までCBIのDNA鑑定官として勤務し、08年から23年にかけてDNA品質管理に関する重要なデータを改ざん、削除していたという。

 司法取引により、当初100件以上あった重罪は4件に整理されたが、有罪判決を受けたことで8~16年の実刑判決が義務付けられている。量刑言い渡しは9月8日に予定されている。

 ウッズ被告のCBI勤務期間が、ジョンベネ事件の捜査期間と重なっていることから、改めて注目が集まっている。しかし、大規模なDNA不正事件にもかかわらず、コロラド州ボルダー当局は、ジョンベネ事件の証拠には影響はなかったと説明している。

 そんな中、ラムジー氏は先日、米FOXニュースの取材に対し「ウッズ被告は娘の事件には関与していなかったと以前から認識していました」と語った。ジョンベネ事件で最初にDNA鑑定を実施したのは、米バージニア州の民間研究機関「ボード・ラボ」だったためだ。最初の証拠鑑定は「ボード・ラボ」が担当し、97年1月、ジョンベネちゃんの下着から身元不明の男性のDNAが検出されたと報告した。

 その上でラムジー氏は「だからこそ高度なDNA解析は外部の専門研究所に任せるべきです。現場で回収された証拠の中には、一度もDNA鑑定が行われていないものがあります。現場から送られた証拠品のうち、多くは検査されませんでした。なぜなのか、私たちはずっと疑問に思ってきました。本来ならDNAを採取すべき物品だったのに、そうされなかったものがあるのです」と話した。

 その後に実施された複数回のDNA鑑定では、別の証拠品からも同じ身元不明男性のDNAプロファイルが検出されたという。

 ラムジー氏は「要するに、私たちは犯人のDNAをすでに持っているのです。そして現在では法医学的遺伝子系譜学(FGG)という新しい技術があり、警察さえ使ってくれれば犯人の名前を突き止められる可能性があります。外部機関でFGGによるDNA解析を実施しない合理的な理由は一つもありません。しかし、それが実現しないことにもどかしさを感じています。トランプ大統領に動いてもらう必要があります。彼なら何らかの形で事態を動かしてくれるでしょう。どうか助けてください」と訴えた。