2024年に栃木県で夫婦の焼死体が見つかった事件で東京地裁は3日、殺人や死体遺棄などの罪に問われた佐々木光被告と平山綾拳被告に懲役30年(求刑は無期懲役)の判決を言い渡した。

 殺害された宝島龍太郎さんと妻の幸子さんは東京・上野のアメ横で複数の飲食店を経営。2人の経営方針に不満を持っていた夫妻の長女・真奈美被告と内縁の夫・関根誠端被告が夫婦の殺害を計画。佐々木被告と平山被告は男らと共謀し宝島龍太郎さん夫妻を殺害し、遺体を栃木・那須町で損壊・遺棄した罪に問われている。

 佐々木被告と平山被告は実行犯に指示を出す仲介役。この事件をめぐっては実行役の若山耀人被告と姜光紀被告、殺害現場となった空き家を準備した前田亮被告の計7人が逮捕・起訴されている。

 先月22日の初公判で佐々木被告は起訴内容を認め、平山被告は関与を認める一方で「ほう助だと思っている」と主張していた。

 しかし、この日の判決で裁判長は「被害者夫妻とは関係性がなかったにもかかわらず本件に関与し、犯行の実現に向けて必要な役割を果たしたといえる」と指摘し、有期刑の上限となる懲役30年を言い渡した。

 今後は他の被告人たちの裁判が行われることになる。事件の全貌解明の焦点となるのが首謀者と思われる関根被告。先月25日に東京地裁で勾留理由を明らかにする手続きが行われ、「誰とも共謀していませんし、無罪です」と主張している。

 佐々木被告は公判の中で「関根被告に脅された」と証言し、事件に巻き込まれことについて「苛立ちを覚えます」とぶちまけた。「事件発生時はトクリュウによる犯行と思われていましたが、実態は家族間トラブル。平山被告も公判で素直に証言し、他の被告たちも裁判で証言を求められたら正直に話しますと約束するなど完落ち状態です」(捜査関係者)

 完落ちした元仲間と関根被告による攻防に注目が集まる。