2024年に栃木県で夫婦の焼死体が見つかった事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われている佐々木光被告と平山綾拳被告の公判が24日、東京地裁で開かれた。
佐々木被告と平山被告は男らと共謀し、東京・上野のアメ横で飲食店を営んでいた宝島龍太郎さん夫妻を殺害し、遺体を栃木・那須町で損壊・遺棄した罪に問われている。事件をめぐっては実行役とみられる若山耀人被告と姜光紀被告、犯行を計画したとされる宝島さん夫妻の長女・真奈美被告と内縁の夫・関根誠端被告も逮捕されている。佐々木被告は指示役で、平山被告は仲介役と見られている。
22日の初公判では佐々木被告は起訴内容を認め、平山被告は関与を認める一方で「ほう助だと思っている」と主張。
この日は佐々木被告の被告人質問が行われ、犯行を計画した関根被告への怒りを語った。佐々木被告は24年2月に福岡から上京し、上野でキャッチやスカウトの仕事をしていた。知人から「この界隈を牛耳っている人だから」と関根被告を紹介されたという。
そこで上下関係となり同年4月には「報酬500万~600万円で死体を処分してくる人間を探してほしい」と依頼された。佐々木被告は「逆らうと上野で仕事ができなくなる」としぶしぶ承諾した。
知人から暴力団員と紹介されていた平山被告に相談。当初は死体の処分だけだったが、殺人を含めて1500万円と報酬を上乗せ。平山被告から話を持ちかけられた若山被告と姜被告が実行することになった。実行役が決まったことで自身の役割が終わったと思った佐々木被告だったが、関根被告から「お前の家族も同じ目に遭わせるぞ」と脅され、家族に危害が及ぶことを恐れ、その後も事件に関与させられたという。
しかし関根被告の計画について佐々木被告が「ずさんなものだった」と指摘した通り、すぐに事件が発覚し、逮捕につながった。関根被告が供述調書で犯行を否認していることについて佐々木被告は「怒りを覚えます」と声を震わせた。
関根被告は同日、東京地裁で勾留理由を明らかにする手続きが行われ「誰とも共謀していませんし、無罪です」と主張。〝仲間割れ〟が事件の真相究明にどう影響するか――。












