【今週は天野秀夫氏】キオクシアホールディングスが19日に株価10万円の大台に乗せた。東証の時価総額トップ企業に君臨し、日本時間25日の早朝5時には米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが決算発表を予定しており、半導体関連株は引き続き物色人気の中核となることが期待される。

 製造装置を中心に高株価が多いが、半導体部材関連にはまだ低位割安の有配株が多数存在する。直近では東証スタンダードの有機合成薬品工業がストップ高を演じた。次の半導体部材の動意株として急騰が期待される銘柄をピックアップしてみた。

 東証プライムのアステナホールディングス(8095=505円)は医薬品開発のファインケミカル事業と食品原料・研究用試薬・臨床検査薬、化粧品製版事業を中核事業に持つ一方、子会社のメルテックスを通じて半導体・電子部品向け高機能表面処理薬品を手掛け、高密度半導体パッケージ用途での需要獲得が進展している。今11月期連結営業利益予想は前期比12・7%増の34億円見込みで経常・当期利益とともに連続で最高益更新見込み。第1四半期(12月~2月)営業利益は前年同期比11・7%増益で通過しており、7月13日発表予定の第2四半期決算が注目。PBR(株価純資産倍率)は1倍を割り込み、年間配当18円での配当利回りは3・5%あり、株価水準の訂正高余地は十分。

 東証スタンダードのアテクト(4241=634円)は、シャーレなど衛生検査器材を主力事業とする一方、半導体保護資材(スペーサーテープ)で世界トップシェアを持つ。今3月期営業利益予想は前期比2・9%増の2億1000万円、当期利益は14・9%減の1億2000万円と収益的には不透明感を抱えるものの、前期は増額修正を経ての上振れ着地で事業展開の方向性は明るく、年間配当は10円を継続。2031年3月期を最終年度とする中期経営計画で売上高50億円、営業利益5億円の数値目標を掲げる。

 東証スタンダードのマイポックス(5381=1179円)は、ハードディスクドライブ、半導体、光ファイバー向けに研磨材の製造・販売の製品事業と、半導体業界などからの受託事業を展開する。今年3月には、12インチ半導体ウエハの受託加工へ本格参入を発表し、研磨から接合までの一貫体制が構築され今期中の稼働開始を予定している。今3月期連結営業利益予想は9億円(同55・4%増)と変化率を伴った増収増益予想とし、年間配当は10円。売上高に占める海外比率が62%と高く、外国人持ち株比率が急上昇していることも注目点。人工ダイヤ関連として人気化した経緯があることも特徴だ。(株価は23日終値、次回は三枝裕介氏です)