投資会社に架空の事業実績を提示して、株式の購入費用をだまし取ったとして警視庁は13日、詐欺の疑いで医療関連会社「MTU」の前社長の男を逮捕した。男は容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は2024年から25年にかけて投資会社に対してMTUが展開するオンラインセキュリティーサービスについて誇大な説明をして、MTUの株式購入費として計約16億3000万円をだまし取った疑いがある。

 MTUは医療系のスタートアップ企業。男はMTUの株を投資会社に売却するにあたってウソをついていた疑惑を持たれているわけだ。投資会社はMTUを買収した後の昨年4月に男を「業務執行について、重大な疑義が生じた」として社長から解任していた。

 男が逮捕されたとの一報に反応したのが東京美容外科の統括院長を務める麻生泰氏だ。Ⅹで「東京は詐欺師だらけ。もう大阪帰ろうかな」と嘆いた。

 麻生氏は24年12月にテレビ東京の「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」に出演しないかと営業をかけられたとⅩに投稿。高額な出演費が提示されたことに、「世の中は金なんはわかるけど、金払ってまで出たくないわ」と憤慨していた。その営業をかけていたのが、今回逮捕された男ではないかと当時騒ぎになっていた。

 ちなみに、テレビ東京公式サイトでは24年12月の段階で「最近、『カンブリア宮殿』に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。『カンブリア宮殿』を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください」と呼び掛けていた。

 うさん臭さが漂うが、男はスタートアップ企業社長としてメディアに登場することもあった。あるユーチューブ動画では自身を元アナウンサーだと明かし、20年にMTUを創業したと説明。「日本だけではなくグローバルを目指せる会社にしたい」と明るい未来を語っていた。志はどこに行ったのか。