中国の新疆ウイグル自治区の可可托海(コクトカイ)で先日、スキーをしていた女性観光客がユキヒョウと自撮りをした直後、襲われ、顔面を噛まれて血まみれになった。その後、ユキヒョウは35頭の羊を殺し、捕獲された。香港メディア・星島日報が先日、報じた。

 中国本土ではこれまでユキヒョウが人間を襲った事例は報告されていないという。可可托海の職員は、寒さのため餌を求めてユキヒョウが居住エリアに近づいた可能性があると推測している。

 事故は23日発生した。スキー客の女性が宿へ戻る途中、道路脇の林帯でユキヒョウを発見し、自撮りした。数秒後、ユキヒョウは女性に襲い掛かり、重傷を負わせた。

 ネット上に出回っている動画では、ユキヒョウが氷雪の中に伏せたり、歩き回ったりする様子が映っている。別の映像では、倒れている女性のそばにユキヒョウがしゃがんでおり、周囲の人々が「人が噛まれた」「通報して」と叫んでいる。

 事故後、人が集まったため、ユキヒョウは口を離して立ち去った。女性は病院に搬送され、命に別状はない。

 同じユキヒョウは28日にも同地域に出現し、羊小屋に侵入して羊35頭を噛み殺した。

 職員は羊小屋に捕獲用の檻を設置し29日、再び羊小屋に侵入してきたユキヒョウを捕獲し、野生動物救助センターへ移送した。

 専門家によると、ユキヒョウの年齢は2歳前後と判断された。この年齢のユキヒョウは冬季の野外での単独生存能力がまだ弱く、山間部の積雪が厚いため獲物を捕らえるのが難しくなり、人間の活動区域に近づいて餌を探した可能性があるという。

 天候が暖かくなった後、適切な時期に野生へ戻す計画としている。