西日本シティ銀行の行員が、職場の様子を撮影した動画をネット上に拡散したことで波紋が広がっている。

 西日本シティ銀行は4月30日、「この度、当行職員がインターネット上に投稿した営業店執務室内を撮影した動画や画像が、拡散された事案が判明いたしました。(中略)現時点で、執務室内の動画や画像には、7名のお客さまの個人情報(氏名のみ)が記載されたホワイトボードが映っておりました。対象の方には、個別にお詫びとご説明を申し上げます」と謝罪した。

 問題の動画は、SNSアプリ「BeReal.(ビーリアル)」上に投稿された。同アプリは1日1回、ランダムに通知が届き、2分以内に画像を投稿するよう促される。写真はスマホの前面と背面のカメラで同時に撮影され、加工はできない。承認し合った者同士で画像を共有し、リアルな日常を楽しむをコンセプトに10代から23代を中心に人気のアプリだ。

 今月21日にも仙台市教育委員会が、太白区内の市立小学校に勤める20代の女性教師が「BeReal.」に画像を投稿し、SNS上に拡散したことを報告するなどトラブルが起きている。

 SNS上では「よくわからないけどビーリアルってやつ通知きた瞬間なんか撮らないと死ぬんか?」といった声も。今回の騒動で初めて同アプリの存在を知った人も多く、理解に苦しむ中高年が続出している。

 なぜ人気があるのか。ある女子大生によると「はやってますね。男女問わず7割ぐらいがやってる。高校時代は授業中にスマホを触れなかったけど、大学では授業中に撮影して投稿してます。2分以内に投稿しないと他の人の画像が見られなくなるんです。見られないと仲間外れになった気持ちになるので」という。

 SNSの発達とともに、学校でも指導に力を入れている。小、中、高校生はネット上での個人情報の取り扱い、誹謗中傷を学び、大学生になると闇バイトなどの注意が促されるという。「社会人になってこんなことを教えないといけないのか」という声もある。

 しかし会社員ともなれば、個人の問題で収まらず、会社の信用を損ねる〝会社員テロ〟にもなりかねない。それだけに企業にとって社員の指導は重要課題というわけだ。

 今回の騒動は企業の〝リアル〟な課題を浮き彫りにしたといえそうだ。

自分の写真を投稿しないと他の人も見られない仕様になっている
自分の写真を投稿しないと他の人も見られない仕様になっている