ブラジルのミナスジェライス州で、長年の風雨により損傷した聖像の修復作業が行われたが、明らかに失敗だとして、地元住民から批判されている。ブラジルメディア「ポータル・レオディアス」が先日、報じた。
騒動の発端は、アデリーノ・マノ地区のノッサ・セニョーラ・アパレシーダ広場に設置されている「イエスのカルヴァリオ記念碑」の像の顔つきが変わっていることに住民が気づいたことだった。天使など他の聖像も同様に顔つきが変わっていた。
もともとこれらの聖像は、控えめな表情と淡い色合いで親しまれていた。しかし修復後には、眉毛やまつ毛、唇などが新たに描き加えられ、はっきりと強調された顔立ちになっていた。その変貌は、現場を通りかかった人々の目を引いた。
地元住民の間だけでなく、SNSでも大きな騒ぎとなり、修復前後を比較した画像が拡散している。
市役所には、住民から「これは文化遺産の破壊行為だ。調査を行い、関係者を処罰すべきだ」「イエスの目まで変に曲がって描かれている。どれもこれもひどい出来だ」などの批判の声が寄せられた。こうした批判を受け、市役所は「この記念碑の作業には一切関与していない」と説明した。
不満を抱いていたのは住民だけではなかった。修復を依頼した当事者であるノッサ・セニョーラ・アパレシーダ教区評議会も、仕上がりには納得していなかった。ポータル・レオディアスの取材に対し、評議会は「倫理上の理由」を挙げ、作業を請け負った個人や業者の名前は公表しないと回答した。その上で、「聖像は長年の経年劣化により傷んでいたものの、今回の修復結果は期待に沿うものではなかった」と認めた。
評議会は「ノッサ・セニョーラ・アパレシーダ教区評議会は、これらの作品が年月によって損耗していたことをお知らせします。しかし、今回の結果には満足していません。現在、適切な修復を行うため、専門の修復家を探しているところです。それまでの間、顔に施された塗装はすでに除去しました」と声明を出している。












