【オモロー山下の決算CHECK!】皆さん、こんにちは。オモロー山下です。オモロー! 今回取り上げるのは村田製作所です。

 もし僕が村田製作所株ホルダーだったとしたら、今期の決算を「またぐのか? またがないのか?」をジャッジしたいと思います。これはあくまで僕の考えなので、投資は自己責任でお願いしますね。

年初来高値1万2895円。年初来安値2821円

 村田製作所(以下、村田)はMLCCという積層セラミックコンデンサーをメインに作っている会社です。以前取り上げたキオクシアと同じくAIサーバーの半導体周辺銘柄として投資家の注目を集めています。

 半導体は電気が不安定だと正常に動かないので、電気を安定させるために使われるMLCCは非常に重要なパーツ。スマホ、パソコン、自動車、特に最近のデータセンターの拡張によってAIサーバー向けコンデンサーの需要が急速に伸びているのが現状です。

村田製作所が製造するコンデンサ(同社HPから)
村田製作所が製造するコンデンサ(同社HPから)

前回決算振り返り

 前回4月30日の決算は、2027年3月期の通期の営業利益が34・8%、最終利益が25・3%増という好決算。それ以降、株価は上昇し、6月22日には年初来高値となる1万2895円をつけました。好決算の理由は、ハイパースケーラーと呼ばれるGoogleやAmazonなどが、巨大なデータセンターをバンバンつくっていて、そのサーバーの中に村田の高品質なMLCCが大量に使われてると言われています。

 あと、前回の決算で僕が注目したのは受注残が増えていることです。まだ売り上げに計上されていないので、業績はさらに伸びるんじゃないかと。さらに現在進んでいる「円安も味方につけるのでは」と考えています。村田は輸出企業なので円安になればなるほど儲かります。村田の今年の為替想定は150円ですが、現在は160円を超えています。会社側は為替が1円変わると45億円変わると発表。このまま160円が続くと450億円プラスですから今年の営業利益の予想が3800億円なんで4250億円ということになります。為替だけで約12%上振れることになるんです。ただこの為替要因の上振れはアナリスト予想を見るとほぼ織り込まれています。しかし前述したデータセンターのサーバー向けのさらなる受注増加はまだ織り込んでいないと会社側は言っています。

 最近IBMが第2四半期決算でソフトウェア関連の売り上げが市場予想を下回る見通しを示したことで大幅下落しました。IBMは顧客がAI向けサーバーへの投資を優先して全然自社のソフトを買ってくれへんみたいなことを言ってたんです。このことからも、データセンターの受注は好調なことが分かりますよね。ですから相当いい決算が出るんじゃないかと想像しています。

 また台湾のTSMCが7月16日の決算発表で26年4月~6月期の純利益が77%増(前年同期比)と好決算を発表。TSMCと作っているものは違うけど同じAIサーバー向けの製品を作っているので、連動するんじゃないかと思います。

京都府長岡京市に本社を構える村田製作所(GoogleEarthから)
京都府長岡京市に本社を構える村田製作所(GoogleEarthから)

またぐの? またがないの?

 結論としては、7月31日に迎える村田製作所の決算は、株価がもし、決算直前に上昇していたら「またがないです!」。ですがそこまで過熱感がなければ「またぎます!」

 次回は8月5日に決算発表予定の太陽誘電を取り上げます。

※本記事は特定の株式の購入や売却を推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は自己責任で行ってください。