【今週は天野秀夫氏】中東情勢の悪化による原油先物の再上昇と世界的な金利上昇局面を迎えて、株式市場は不透明感を強めている。さらに、東京市場は5連休となるシルバーウイークを控えて、物色的には手がけにくさが漂っていることから、自動運転、ドローンといったテーマ株物色が台頭し始めた。
この流れを受け9月開催の2大イベントが話題性の面で注目できる。17日からは「東京ゲームショウ(TGS)2026」、19日からは愛知・名古屋を中心会場に国内では32年ぶりとなる「アジア競技大会」が開幕する。
アジア競技大会では前回大会に続いてメダル競技として、eスポーツが11種目13タイトルで開催。ゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるeスポーツはTGSでも関連展示やイベントがある。話題性として割り切る必要があるテーマ材料だが、東京市場で売買代金トップを続け、足元で最も注目度が高い銘柄であるキオクシアも競技用PC(パソコン)を携えてTGSに初出展するため、意外な手掛かりに発展する期待がある。
東証スタンダードのソルクシーズ(4284=449円)は、金融機関向けシステム開発を主力に、宇宙・防衛・組込センサー事業を手掛ける13子会社群を持つ。なかでグループ企業のeeK(イーク)が、eスポーツ事業に特化したマッチングサイト運営や格闘ゲームプロ選手の支援を展開。8月には契約選手がフランス開催の国際大会で準優勝した。今12月期連結業績は前期比3・7%増収、14・5%営業増益見込みで連続最高益更新。12月期末一括の14円配当での配当利回りは3%超。
東証グロースのミラティブ(472A=561円)は、ゲーム実況やライブなどの動画配信プラットホームを手掛け、eスポーツチームとパートナーシップを締結するなどeスポーツ事業に力を入れ始めている。前期に黒字化を果たした業績も好調で、今2026年12月期連結業績予想は売上高83億9800万円(前期比16・8%増)、営業利益億900万円(同3・1倍)の高変化率で連続最高益更新の予想。昨年12月に新規上場したばかりの企業で、新規上場時の公開価格860円と初値751円を大きく下回る低位の株価水準は見直し余地大。
東証グロースのGlobee(5575=1157円)は、AI英語学習プラットホームの開発・運営企業で、学校向けAI英会話コース(スピーキング試験対応)も開始。今2027年5月期業績予想は、前期比19・8%増収、40・3%営業増益で連続最高益更新見込み。eスポーツ英会話を手掛けるスタートアップ企業のゲシピに資本参加し、意外性のあるeスポーツ関連だ。
(株価は15日終値、次回は9月30日、三枝裕介氏です)












